2016年NATOサミットレビュー
2017年度事業
実施者 | 笹川平和財団 |
---|---|
年数 | 2年 |
事業形態 | 自主 |
事業費 | 17,700,000円 |
事業概要
米国のジュニア・パートナーである欧州が2016年のワルシャワNATOサミットまでの過程で駆使した米国に対する交渉戦術の比較研究から、同じく米国のジュニア・パートナーである日本の同盟政策への提言を導きます。
活動内容1:国際会議の開催
笹川平和財団は、日本と同様にアメリカのジュニア・パートナーである欧州NATO諸国の交渉戦術から日本の対米交渉戦術と同盟政策に対する政策的インプリケーションを得るため、2017年12月12日、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ、チェンジング・キャラクター・オブ・ウォー・センターにおいて、国際会議「同盟内政治と2016年NATOワルシャワ・サミット:欧州NATO諸国の目標と交渉戦術」を開催しました。会議では、サミットに至る過程でのイギリス、フランス、ドイツ、ポーランドおよびルーマニアの5カ国の目標と交渉戦術に焦点を当て、非対称的同盟における弱い側が交渉過程に影響を与えるための戦術について議論しました。
会議に提出された論文(英文)は英語の事業紹介ページでご覧になれます。
https://www.spf.org/en/security/programs/24052.html


活動内容2:研究報告書の公表
現在、日本とヨーロッパはアジアとヨーロッパにおいて中国とロシアの拡張主義的行動に直面しており、同盟国間の協力を必要としています。このため、笹川平和財団では、NATO東部地域の抑止と防衛の強化を決定した2016年7月のワルシャワNATOサミットを題材に、日本と同様にアメリカのジュニア・パートナーであるヨーロッパNATO諸国の交渉戦術を分析し、日本の外交、安全保障政策、同盟政策へのインプリケーションを得るため1年半にわたって調査・研究を進めてきました。国際会議における議論とこれまでの研究成果をもとに、「研究報告書―同盟のマネージメント:ワルシャワNATOサミットと日米同盟への教訓」を作成しました。
報告書の背景となる論文(英文)は英語の事業紹介ページでご覧になれます。
https://www.spf.org/en/security/programs/24050.html
報告書の背景となる論文(英文)は英語の事業紹介ページでご覧になれます。
https://www.spf.org/en/security/programs/24050.html