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和平調停センター

対話と信頼を通じて、和平プロセスを支える。
本センターは、アジア発の民間組織として、和平調停およびその支援に特化した活動を行うことを目的に設立されました。
日本が有する、独自の歴史的経験、欧米とは異なる価値観、宗教的に中立と受け止められやすい立場、そして長年にわたる開発援助を通じて培われた信頼といったソフトパワーを最大限に活かし、紛争や対立の現場における和平調停に取り組みます。
その過程において、対立する当事者の立場や背景を尊重し、対話を重ねながら信頼関係を構築し、武力に頼らない問題解決の道を共に模索します。
こうした取り組みを通じて、複雑化・深刻化する世界の紛争に向き合い、平和と安定の実現に寄与することを目指します。

私たちのミッション

私たちのミッションは、武力紛争に苦しむ人々に寄り添い、暴力に依存しない持続的な和平への道を広げることです。
対話を促進し、信頼に足る対話の場を提供するとともに、経験と知見の共有を通じて、人々が武力以外の選択肢を見出し、和平と安定に向けて行動できるよう支援します。

私たちのアプローチ

私たちは、紛争の当事者や影響を受ける人々との継続的な対話を重ねながら信頼関係を築き、長期的・持続的な和平や安定を実現することを何よりも大切にしています。
多様なステークホルダー一人ひとりの考えや立場に丁寧に耳を傾け、現場の知を重視することを、活動の基本とします。
また、日本の研究者や専門家が有する地域研究・国際政治の知見を活かし、地域の歴史や文化的・社会的背景を踏まえ、当事者の価値観や宗教、慣習を尊重しながら事業を進めます。
その上で、関係する人々と共に紛争の根本原因に向き合い、民間組織としての中立性と機動力、ネットワークを活かし、現場の実情を踏まえた新しく創造的な解決へのアプローチを見出していきます。

私たちが目指す「和平調停」

本センターが取り組むのは、「和平調停(Mediation Support)」です。
私たちは、紛争当事者の間に立つ調停者や対話の進行役となること自体を目的とはしていません。むしろ、実効性のある和平調停が実現するよう、その営みを支えることに重点を置いています。

今日、多くの紛争においては、第三国や国際機関が調停や対話促進の役割を担っています。しかし、歴史的背景や地域固有の事情、当事者の価値観や相互不信が十分に理解されないまま交渉が進み、対話や合意形成が停滞することも少なくありません。

本センターは、日本がこれまで培ってきた知見と信頼を基盤に、側面的かつ補完的な立場から支援を行います。地域の歴史・政治・社会・文化に通じた研究者の知見を活かし、紛争の根本要因を多角的に分析します。そのうえで、当事者および既存の調停関係者に対し、新たな視点と創造的な解決の選択肢を提示します。

また必要に応じて助言を行い、対話と交渉が着実に前進する環境づくりを支援します。民間組織としての立場を活かし、政府・国際機関・市民社会・研究者などを結ぶ横断的なネットワークを築き、実行力ある支援を積み重ねていきます。

私たちは、専制や隷従、圧迫や偏狭を遠ざけ、平和を維持しようとする国際社会の歩みに民間の立場から参加し、その発展に寄与することを志しています。平和を希求してきた日本の理念と経験を、現実の行動として支えていきたいと考えています。

その志のもと、本センターは、日本の民間から生まれる知恵と信頼を結集し、国際社会における対話と和平の営みを支える存在となることを目指します。困難な紛争や対立に直面する人々から「まずこのセンターに相談してみよう」と思われる存在となること——それが私たちの願いです。

私たちは、前面に立つことそのものよりも、対話の質と持続性を高める支援に価値を見いだします。静かながらも着実な関与を積み重ねることで、国際社会における信頼の輪を広げ、和平への努力を支える一助となることを目指しています。
 

活動内容

KNOWLEDGE
研究ネットワークの形成

本センターは、日本の地域研究者の知見を結びつけるハブとして、紛争地域およびその周辺地域を研究する専門家のネットワークを形成します。学術的な分析を通じて紛争の構造や背景を理解し、和平調停に活かしていきます。
主な取り組み
  • 紛争地域・周辺地域の研究者による紛争分析研究会の定期開催
  • 紛争の要因、関係アクター、地域内外のネットワークの多角的な分析
  • 研究者間の知見共有による紛争理解の深化・多角化
  • 和平調停に資する知的基盤の形成
NETWORK
国際連携の推進

本センターは、国際社会で和平調停に携わる関係者との連携を深め、日本の知見や経験を世界と共有します。ネットワークの構築と知的発信を通じて、国際的な議論に貢献していきます。
 
主な取り組み
  • 和平調停に関する国際フォーラムや会議への参加
  • 国際機関、政府機関、専門家との調停支援ネットワークの構築
  • 日本政府および日本財団グループが蓄積してきた経験・知見の整理と発信
  • 調査研究や出版を通じた日本発の調停支援モデルの発展
PRACTICE
現場での和平調停

本センターは、紛争が続く地域において、対話と信頼醸成を支える実践的な支援を行います。現地の状況や関係者のニーズに寄り添いながら、和平に向けた環境づくりに取り組みます。
 
主な取り組み
  • 紛争当事者や関係者の間での対話の促進・対話の場づくり
  • 和平プロセスに関わる関係者を対象とした能力強化研修の実施
  • 関係者の招聘や交流を通じた経験・知見の共有
  • 地域の状況に応じた実践的な和平調停の展開

実施体制

堀場 明子(センター長)
青木 健太(主任研究員)
小林 周(主任研究員)
柴田 なるみ(研究員)
森 祐次(参与)

フェロー

名前 所属 役職 言語
浅見 靖仁 法政大学法学部 教授 日本語/英語/タイ語
遠藤 貢 東京大学大学院総合文化研究科 教授 日本語/英語
堀拔 功二 一般財団法人日本エネルギー経済研究所
中東研究センター
研究主幹 日本語/英語/アラビア語
柿崎 正樹 テンプル大学ジャパンキャンパス 教授 日本語/英語/トルコ語
黒田 賢治 国立民族学博物館・グローバル現象研究部 准教授 日本語/英語/ペルシャ語
日下部 尚徳 立教大学異文化コミュニケーション学部 准教授 日本語/英語/ベンガル語
町田 穂高 株式会社パナソニック総研 主席研究員 日本語/英語/中国語
松野 明久 大阪大学 名誉教授 日本語/英語/インドネシア語
溝渕 正季 明治学院大学法学部 教授 日本語/英語/アラビア語
村上 拓哉 中東戦略研究所 代表/シニアフェロー 日本語/英語/アラビア語
錦田 愛子 慶応大学法学部政治学科 教授 日本語/英語/アラビア語/ヘブライ語/ドイツ語
小野 仁美 神戸市外国語大学 客員研究員 日本語/英語/アラビア語/フランス語
斎藤 紋子 東京外国語大学 非常勤講師 日本語/英語/ビルマ語
登利谷 正人 東京外国語大学大学院総合国際学研究院 准教授 日本語/英語/パシュトー語/ウルドゥー語/ペルシア語
山田 裕史 新潟国際情報大学国際学部 教授 日本語/英語/クメール語
吉田 知史 一般社団法人エクレシア 理事 日本語/英語/中国語
Supported by 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION

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