成果報告書第3回「日本とトルコとの海洋安全保障ダイアローグ」2010 年3 月31 日海洋政策研究財団本書は、海洋政策研究財団が平成22 年2 月15 日~19 日の間、トルコ共和国において、トルコ共和国外務省・軍総参謀本部・海軍・首相府海事庁および日本の外務省の支援を得て実施した、第3回「日本とトルコとの海洋安全保障ダイアローグ」の概要と成果を報告するものである。目 次1 実施の概要(1)日 程(2)趣 旨(3)構 成2 意見交換会および研究会議(ワークショップ1・2・3)の概要(1)意見交換会(2 月15 日・日本郵船イスタンブール代表部)(2)研究会議ア ワークショップ1(2 月17 日・トルコ海軍司令部)イ ワークショップ2(2 月18 日・ハジェテッペ大学)ウ ワークショップ3(2 月18 日・首相府海事庁)3 各部訪問時における意見交換の概要4 成果・所見ならびに今後の計画添付資料1「日本郵船イスタンブール代表部での意見交換会発表資料」2「ワークショップ1発表資料」3「ワークショップ2発表資料」4「ワークショップ3発表資料」1 実施の概要(1)日 程平成22 年2 月14 日にトルコに向け出国、15 日から19 日にかけて、イスタンブール、アンカラおよびイズミット(ギョルジュク海軍基地)において、研究会議3回と意見交換会1 回を実施した他、軍参謀総長、海軍司令官、知事、艦隊基地等を訪問するなどして、2 月21 日に帰国した。実施概要は別紙1、日本側参加者は別紙2にそれぞれ示すとおりである。(2)趣旨等ア 目 的日本とトルコの間で、海上防衛・治安のみならず、海事産業の発展や資源・環境保護等を含む包括的な海洋安全保障について意見交換し、海洋の安定的利用に資する両国の協力の在り方に係わる提言を得る。併せて、地中海・黒海の沿岸諸国による海洋管理のための諸施策に関する資料を収集する。イ 意 義世界海運の要衝であるスエズ運河・紅海・アデン湾を介してアラビア海と結ばれ、地中海および黒海に面するという戦略的に極めて重要な国であるトルコは、欧米と中東、欧州とアジア、西洋と東洋、大陸と海洋、といった地政学的対比の境界に位置しており、様々な対立と紛争を克服してきた歴史がある。そのような厳しい安全保障環境の中にあって、トルコは東西に跨る特有且つ影響力のある海洋力を保有しており、伝統的な国家間対立や海上テロあるいは海賊といった脅威にさらされ不安定化するシーレーンの安定化のために、今後益々大きな役割を担うことになる。イスラム圏にあって民主主義体制の国であるトルコは、アラブ諸国および西欧海洋国家の双方との良好な関係を保つことを国是とし、地中海諸国と連携して持続可能な海洋利用のための諸施策を展開してもいる。オスマントルコ海軍エルトールル号の遭難時における救助活動、イラン-イラク戦争時における日本人救出のためのトルコによる航空機派遣など、日本とトルコは、互いに助け合い永く親密な関係を維持してきている。そのような両国が、東西の隔たり越えて意見を交換し、地球規模の海洋管理と安全保障そして海事産業・経済協力のためにグローバルなコンセンサスを築き上げることの意義は大きい。ウ 経 緯以上の認識にもとづき、海洋政策研究財団は、2007 年11 月にトルコのアンカラおよびイスタンブールにおいて第1 回「日本とトルコとの海洋安全保障ダイアローグ」を、また2009 年3 月に東京でその第2回目を開催し、所期の成果を得てきた。第3 回目となる今回は、「トルコにおける日本年」に当たり、またオスマントルコ海軍の軍艦エルトールル号遭難から120 年目となる本年2010 年の2 月に、トルコで開催することとなった。なお、本ダイアローグは計4 回実施することとしており、最終となる第4回目は、2010 年秋に日本で実施する計画である。(3)構 成ア 意見交換会および研究会議以下の通り実施した。ア-1 意見交換会期日・場所:2 月15 日・日本郵船イスタンブール代表部議題:日本とトルコの海運の現状と展望ア-2 研究会議ワークショップ1期日・場所:2 月17 日・トルコ海軍司令部議題:両国における外交・安全保障政策と海洋問題への国際貢献ワークショップ2期日・場所:2 月18 日・ハジェテッペ大学議題:国際関係の現状と両国による海洋安全保障協力の在り方ワークショップ3期日・場所:2 月18 日・首相府海事庁議題:両国における海運・航行安全施策・海洋環境保護施策の現状と展望イ 表敬訪問・研修等イスタンブール2 月15 日:日本総領事訪問、ボスポラス海峡開発状況研修アンカラ2 月16 日:アンカラ知事・市長代理表敬訪問、アタチュルク廟献花、トルコ外務省海事航空等担当次官補表敬訪問2 月17 日:海軍司令官、軍参謀総長表敬訪問ギョルジュク2 月19 日:海軍艦隊司令官表敬訪問、艦隊基地研修会議プログラムは別紙3に示すとおりである。2 意見交換会および研究会議の概要(1)意見交換会日本とトルコにおける海運の現状と展望について、日本郵船イスタンブール代表部および海洋政策研究財団からそれぞれ現状と展望についての発表し、意見を交換した。日本郵船イスタンブール代表部からは、高橋代表が、トルコ貨物輸送モード、コンテナ物流の現状、造船界の現状と課題、自動車メーカーによるターミナル港の開発状況等についてブリーフィングがあり、海洋政策研究財団からは石原G 長が日本及び世界の海運の展望について研究結果を紹介した。詳細は添付資料1の通りである。(2)研究会議ア ワークショップ12 月17 日(水)、トルコ海軍司令部において、両国の外交・安全保障政策と海洋問題への国際貢献を議題として対話した。セッション1「外交・安全保障政策」では、第2 回ダイアローグ以降の外交・安全保障政策の新たな展開について意見を交換した。冒頭、トルコ側が関心を持っている日本の新政権について、秋山会長が「日本の民主党新政権発足による政治・外交の変化」と題してプレゼンテーションした。セッション2「国際安全保障における両国の役割」では、日本とトルコが共に貢献しているソマリア沖の海賊対処のための作戦について紹介し、これからの国際協力の在り方について討議した。冒頭、夏川元議長が「自衛隊における国際協力の方針」を紹介した後、海上自衛隊からの参加者がソマリア沖・アデン湾における海賊対処に焦点を当てて「海上自衛隊の貢献」を、またトルコ海軍側が「トルコ海軍による海賊対処および周辺海域の安全保障への貢献」についてブリーフィングした。セッション3「最終成果のまとめ方」において、2010 年の秋に日本で開催を予定している「第4 回(最終)ダイアローグ」での成果のまとめ方について意見を交換し、今後、トルコ海軍司令部と海洋政策研究財団の間で、共同宣言あるいは共同提言を作成することを前提にして協議することで合意した。詳細は添付資料2の通りである。イ ワークショップ22 月18 日(木)、ハジェテッペ大学において、国際関係の現状と両国による海洋安全保障協力の在り方を議題として討議した。セッション1「安全保障環境」は、日本とトルコの安全保障環境について意見を交換することとし、先ず、立山・防衛大学校教授が「日本の民主党新政権が中東・トルコとの外交に及ぼす影響」について発表し、その後、秋元主任研究員が「東アジア海域の安全保障環境:中国の海洋進出を中心として」を、ミュゲ・キナシオグ・ハセテペ大学国際関係学部准教が「トルコおよび周辺地域の安全保障環境」について研究成果を述べた。セッション2「両国の集団防衛態勢」では、日米同盟の意義と日本の役割、NATO の意義とトルコの役割について討議することとし、広瀬・防衛大学校教授が「日本とNATO:協力の可能性」を、また、エメル・オクタイ・ハセテペ大学国際関係学部准教授が「中東の安全保障環境に影響を及ぼす事項」について発表した。セッション3「日本とトルコとの海洋安全保障協力の発展に向けて」では、バハディール・ペリファンターク・ハセテペ大学国際関係学部と山田・外務省参与が、それぞれ「日本とトルコの関係の現状と展望」について陳述した。それを受ける形で、今後の対話の在り方と成果のまとめ方について討議し、本ワークショップを今後とも続けることの重要性について共通の認識を得、その在り方について協議することで合意した。詳細は添付資料3の通りである。ウ ワークショップ32 月18 日(木)、首相府海事庁庁舎において実施した。トルコ側からは、バラスト水の処理についての現状と技術、および通航船舶の通報システムが紹介され、海洋政策研究財団からは石原G 長が日本及び世界の海運の現状と将来展望について発表し意見を交換した。詳細は添付資料4の通りである。3 表敬訪問時における会談の主な内容(1)アンカラ知事ケマル・オネル知事:来訪を歓迎する。エルトールル号遭難以来、アジア大陸の両端に位置する両国が親密な関係にあることは意義深い。トルコは半島国家、日本は島国で、共に海洋と密接な関わりを持っている。グローバルな金融危機を乗り越え、相互に協力し合う枠組みが作られることを期待している。秋山会長:両国は、形は異なるが共に海洋国家である。アジアの東端の日本と西端のトルコで海洋問題を話し合うことは意義がある。欧州-地中海・黒海-インド洋-東アジアに至る海洋の安定は日本にとって極めて重要である。エルトールル号遭難、イラン・イラク戦争時におけるトルコ航空の支援などで培われた、親密な日本とトルコとの関係を更に発展させていきたい。夏川元統合幕僚会議議長:これまで、海上自衛隊とトルコ海軍の交流は何度かあったが、このプロジェクトのような継続的で将来を見据えた会議はなかった。大きな期待を持っている。ケマル・オネル知事:日本もトルコも地震国である。トルコでは地震に強い建築を進めているが、日本では津波対策をどのようにしているか。秋山会長:防波堤を高くするなどの対策をしているが、大きな津波の場合は防ぎきれない。津波については情報の伝達が極めて重要であり、津波警報の充実に努めている。東南アジア諸国や南太平洋島嶼諸国にもその面で支援をしている。(2)アンカラ市長代理市長代理:市長は体調不良でお会いできないが、こうしてお迎えできて嬉しい。アンカラ市民は日本に大きな関心を持っている。また、日本とトルコとの地方行政制度はよく似ている。かつて、トルコは地方行政についてはフランスのそれを模倣したとされていたが、私が調べたところ、トルコは地方制度を日本から学んでいる。市長制度や市議会、それに選挙制度も日本とほとんど同じである。また、日本とトルコとの経済面での結びつきも重要になりつつある。イスタンブール海峡の橋や工事中の海底トンネルは両国の協力の象徴である。秋山会長:昨日、イスタンブールの海底トンネルを歩いた。早期の完成を願っている。地方行政制度が日本から導入されたとの話があったが、アタチュルク大統領が明治憲法を勉強したとの話も聞いている。この後、同席記者から「今回のダイアローグはどのような企画か」との質問があり、秋山会長から概要が伝えられた。翌日、添付の新聞報道があった。(3)外務省海事航空等担当次官補シャル・ハリト・チェビキ次官補:トルコ訪問を歓迎する。日本とトルコは、周囲を海に囲まれている点で共通しており、海洋をテーマとした対話は意義がある。トルコは2つの過密な海峡を管理しており、安全と治安の分野で日本と意見交換ができればと考えている。油流出対処、バラスト水問題、海洋環境問題等についても、海洋政策研究財団の豊富な知見に期待している。日本もトルコもソマリア沖・アデン湾の海賊対処に艦艇等を派遣している。トルコは2隻の艦艇をCTF-151 とNATO 軍に派遣している。海賊行為は範囲が拡散する傾向にあり、効果・効率的な対処のためには、参加兵力全体による統合作戦が必要である。秋山会長:ダイアローグ実施のためのトルコ外務省によるアレンジに感謝申し上げる。地理的に日本はアジアの東端、トルコは西端に位置しており、両国の海洋を介しての協力は意義深いものと思量する。海洋政策研究財団は、日本政府に対してソマリア沖の海賊への対応を提言、海上自衛隊が艦艇と航空機を派遣、また海賊対処のための新法も制定された。次回、日本で実施する4回目では共同声明を検討している。(4)海軍司令官トルコ海軍司令官ウール・イイト海軍大将:日本の近代化はトルコ国民の模範となっており、トルコは日本を尊敬している。エルトールル号事件は両国友好関係の原点となった。1999 年に発生したイズミット大地震の際の海上自衛隊による支援には深く感謝している。両国は共に海洋国家であり、また、それぞれの地域の平和と安定に貢献している。2010 年はトルコにおける日本年にあたり、海軍関連行事等も含め両国関係促進の大きなチャンスと考えている。海上幕僚長のご招待を受け、6月に訪日する予定であり、その折に串本町主催のエルトールル号慰霊式典に参加する。秋山会長:第3回目となるダイアローグのアレンジに感謝申し上げる。両国関係は歴史的に良好な関係を続けている。日本人の対トルコ感情は極めて良いものがあり、イラン・イラク戦争時のトルコ航空機によるイランからの邦人救出支援に深く感謝している。4回目(最終)となる次回は東京で実施する予定である。トルコが主導するBlack Sea Force 等の国際的活動に注目しており、この地域の安全保障環境の安定化への様々な活動は参考となる。(5)軍参謀総長トルコ軍参謀総長 メフメット・イルケル・バシュブー陸軍大将:オスマン帝国の崩壊と海軍との関係について研究している。地中海の制海権を有していた時代がオスマン帝国の最盛期であり、制海権を失ってから帝国の崩壊が始まった。トルコは三方を海に囲まれた海洋国家であり、海軍の存在は極めて重要であると認識している。(6)トルコ海軍艦隊司令官トルコ海軍艦隊司令官 エミン・ムラット・ビルゲル海軍大将:日本側参加者の艦隊部隊訪問を歓迎する。ギョルジュク海軍基地はドイツの支援により1935 年に開設された。1999年の地震で大きな被害を受けたが、海上自衛隊の支援などもあり復興できた。トルコはソマリア海賊対策に積極的に参加しており、CTF-151 及びNATO(SNMG2)にフリゲート各1隻を派遣している。トルコの海外派遣の基本は国連決議である。トルコは北極評議会に関心を有しており、オブザーバーとしての参加を模索しているところである。スバルバル条約にも加盟している日本の立場にも関心を持っている。ロシアとの良好な関係は続いているが、ウクライナの海軍基地は、親ロシア政権誕生により返還が遠のくと考えられる。4 成果・所見ならびに今後の計画(1)成果・所見ア トルコ外務省が窓口となった対話会議では、議題が必然的に海上防衛・治安に偏るため、今回は、ハジェテッペ大学およびトルコ首相府海事局との別個の対話会議を企画、三つのワークショップを実施した。外務省窓口により海軍司令部で実施したワークショップ1では、共に艦艇等を派遣しているソマリア沖海賊対処を通じての国際貢献について、ハジェテッペ大学でのワークショップ2では外交や多国間協力の態勢を、また海事庁では海運の現状や捜索救難の態勢等を議題として取り上げ、幅広く意見を交換することができた。イ トルコは、地勢戦略的に極めて重要であり、また海上交通の要衝への影響力もあることから、海洋安全保障ダイアローグを実施することの意義は大きい。しかし、トルコでは、海軍や海事庁といった国家の組織・機関が外国の民間組織と交流することを原則として認めていないところから、このようなダイアローグを企画することには難しい面が多い。海洋政策研究財団では、トルコ大使館を通じてトルコ外務省にダイアローグの実施を呼び掛け、平成19 年に第1 回の開催にこぎつけ、その後も信頼関係を築きつつ、今回その第3 回目を開催し得た。海外の民間組織がトルコ軍とチャンネルと作り会議が実施できることは極めて異例のことと言われる。第2 回ダイアローグでは、トルコ側参加者の防衛省統合幕僚長および海上幕僚長への表敬ならびに自衛艦隊司令部研修を実施したことから、今回その返礼として、トルコ軍参謀総長および海軍司令官表敬に加えて、トルコ空軍の輸送機を準備してのトルコ海軍艦隊司令部・基地訪問が企画された。防衛省・海上幕僚監部では、3 月に第1 回「海上自衛隊とトルコ海軍の対話会議」をトルコ・アンカラで実施している。本ダイアローグは、トルコと日本の親密な関係の進展と、加えて、両国の防衛交流の開始に契機となったものと思量する。ウ 2 月16 日(火)、アタチュルク廟において、本ダイアローグ主催者である秋山会長が献花した。献花要領は別紙4の通りである。(2)今後の計画ワークショップ1において、平成22 年秋に予定する最終ダイアローグでの共同宣言あるいは共同提言の作成について協議することに合意し、また、ワークショップ2においては、両国の間でアカデミックな対話を続けていくことの重要性について相互理解を得た。4 月以降、トルコ海軍およびハジェテッペ大学と第4 回(最終)ダイアローグの日程とアジェンダ、および共同宣言(提言)の案出を図る。別紙1実施概要2 月14 日(日) 成田発-イスタンブール着2 月15 日(月) 午前:ボスポラス海峡開発状況視察午後:日本総領事訪問日本郵船イスタンブール代表部における意見交換会3 月16 日(火) 午前:アンカラに移動午後:知事、市長代理訪問アタチュルク廟献花夕刻:外務省訪問、外務省主催夕食会3 月17 日(水) 午前:海軍司令部での研究会議(ワークショップ1)海軍司令官主催昼食会午後:軍参謀総長、海軍司令官訪問夕刻:海洋政策研究財団会長主催夕食会3 月18 日(木) 午前・午後:ハジェテッペ大学での研究会議(ワークショップ2)午後-夕刻:首相府海事庁での研究会議(ワークショップ3)3 月19 日(金) 午前:トルコ空軍機でギョルジュクに移動艦隊司令官主催昼食会午後:艦隊基地研修夕刻:トルコ空軍機でイスタンブールに移動3 月20 日(土) イスタンブール発3 月21 日(日)成田帰国別紙2「第3回日本とトルコとの海洋安全保障ダイアローグ」日本側秋山 昌廣 海洋政策研究財団会長夏川 和也 元統合幕僚会議議長山田 中正 外務省参与・大使福本 出 海将補・幹部学校副校長立山 良司 防衛大学校教授広瀬 佳一 防衛大学校教授斎藤 聡 1等海佐・海上幕僚監部防衛班先任幹部(海洋政策研究財団)秋元 一峰 主任研究員石原 彰 海技研究グループ長犬塚 勤 政策研究グループ長今泉 武久 調査役(在トルコ)瀬戸 慶一 日本大使館防衛駐在官高橋 敦 日本郵船イスタンブール代表部代表(イスタンブールでの意見交換会およびワークショップ2に参加)別紙31.意見交換会(2 月15 日(月)・NYK Line イスタンブール代表部14:00-14:30 「トルコにおける海運の現状と展望」日本郵船代表部14:30-14:45 「日本および世界の海運の現状と展望」石原彰海技研究グループ長14:45-15:30 意見交換2.研究会議ワークショップ1(2 月17 日(水)・トルコ海軍司令部)10:00-10:20 オープニングセッショントルコ側代表挨拶(10 分)海洋政策研究財団・秋山昌廣会長挨拶 (10 分)10:20-11:00 セッション1「外交・安全保障政策」第2 回ダイアローグ以降の外交・安全保障政策の新たな展開について意見を交換する。日本から、日本の民主党新政権発足による政治・外交の変化について紹介する。10:20-10:35 「日本の民主党新政権の外交・安全保障政策」秋山昌廣 海洋政策研究財団会長(15 分)10:35-10:40 所見(5 分)トルコ側10:40-11:00 討 議(20 分)11:00-12:00 セッション2「国際安全保障における両国の役割」日本とトルコのそれぞれが実施している、ソマリア沖の海賊対処のための作戦について紹介し、これからの国際協力の在り方について討議する。11:00-11:10 「自衛隊における国際協力の方針」(10 分)夏川和也 元統合幕僚会議議長11:10-11:25 「海上自衛隊の貢献」(15 分)福本出 海上自衛隊幹部学校副校長・海将補斎藤聡 海上幕僚監部・1等海佐11:25-11:40 「トルコ海軍による海賊対処および周辺海域の安全保障への貢献」(15 分)トルコ海軍幹部11:40-12:00 討 議12:00-12:40 セッション3「最終成果のまとめについて」第4 回(最終)ダイアローグでの成果のまとめ方について協議する。提起:秋元一峰 海洋政策研究財団主任研究員ワークショップ2(2 月18 日(木)・ハジェテッペ大学)09:00-09:20 オープニングセッションハセテペ大学側代表挨拶(10 分)海洋政策研究財団・秋山昌廣会長挨拶(10 分)09:20-10:40 セッション1「安全保障環境」日本とトルコの安全保障環境について意見を交換する。09:20-09:35 「日本の民主党新政権が中東・トルコとの外交に及ぼす影響」(15 分)立山良司 防衛大学校教授09:35-09:50 「東アジア海域の安全保障環境:中国の海洋進出を中心として」(15 分)秋元一峰 海洋政策研究財団主任研究員09:50-10:10 「トルコおよび周辺地域の安全保障環境」(20 分)ミュゲ・キナシオグ ハセテペ大学国際関係学部准教授10:10-10:40 討 議10:40-10:55 休 憩10:55-12:15 セッション2「両国の集団防衛態勢」日米同盟の意義と日本の役割、NATO の意義とトルコの役割について討議し、地域安全保障の在り方に関する資料を得る。10:55-11:15 「日本とNATO:協力の可能性」(20 分)広瀬佳一 防衛大学校教授11:15-11:35 「中東の安全保障環境に影響を及ぼす事項」(20 分)エメル・オクタイ ハセテペ大学国際関係学部准教授11:35-12:00 討 議12:00-13:30 昼 食13:30-14:20 セッション3「日本とトルコとの海洋安全保障協力の発展に向けて:共同宣言の検討」当該ダイアローグの最終回における最終成果について協議する。13:30-13:50 「日本とトルコの関係の現状と展望」バハディール・ペリファンターク ハセテペ大学国際関係学部13:50-14:10 「日本とトルコの関係の現状と展望」山田中正 外務省参与・大使14:10-14:30 「日本とトルコの海洋安全保障協力の進展に向けて:ダイアローグの最終成果について意見交換」提起:秋元一峰 海洋政策研究財団主任研究員討 議ワークショップ3(2 月18 日(木)・首相府海事庁)16:00-16:20 オープニング首相府海事庁長官挨拶海洋政策研究財団会長挨拶16:20-17:00 「バラスト水の処理について」首相府海事庁ブリーフィング17:00-17:20 「日本及び世界の海運の現状と展望」石原彰海技グループ長17:30-18:00 トルコにおける船舶通報システムの紹介別紙4アタテュルク廟における献花・記帳1 日時:2 月16 日(火)15:00~2 場所:アタテュルク廟3 献花実施者:秋山海洋政策研究財団会長4 同行者:夏川元統合幕僚会議議長、山田外務省参与、福本幹部学校副校長、秋元主任研究員、石原海技研究グループ長、犬塚政策研究グループ長、今泉調査役、瀬戸防衛駐在官随行:トルコ軍儀仗兵5 記帳トルコ共和国の偉大な指導者アタテュルクに心より敬意を表します。日本とトルコ両国の友好関係が益々発展するよう祈念します。平成22年2月16 日日本海洋政策研究財団 会長 秋山 昌廣5 実施要領付紙のとおり