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中国が日本産水産物の輸入を再開~ALPS「処理水」放出開始から2年

KEYWORDS 中国の輸入再開/処理水海洋放出/ナマコ/日本水産業の将来
小林祐樹
笹川平和財団海洋政策研究所 (OPRI) では、OPRIの研究員を中心に海洋に係る国内外のさまざま動きを分析し発信する、海の論考「OPRI Perspectives」を発行しております。

第35号は笹川平和財団 安全保障・日米グループ 小林祐樹主任研究員による論考『中国が日本産水産物の輸入を再開~ALPS「処理水」放出開始から2年』です。
【要旨】
中国が東京電力福島第一原子力発電所からALPS処理水の海洋放出が開始された2023年夏以降続けてきた日本産水産物の禁輸を解除すると発表した。2024年の日本の水産物輸出が5年ぶりにマイナスに転ずるなど禁輸の影響は大きかったため、漁業者の期待は高まる。一方、海洋放出や輸出の減少に関係なく、日本の水産業は従事者の減少や国内消費の不振など長期的な衰退の傾向が見られる。禁輸の解除をきっかけに、衰退を食い止められるかを考察した。

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