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国連環境総会(UNEA)における海洋プラスチックへの取組と今後の展望

朱夢瑶
笹川平和財団海洋政策研究所 (OPRI) では、OPRIの研究員を中心に海洋に係る国内外のさまざま動きを分析し発信する、海の論考「OPRI Perspectives」を発行しております。

第24号は笹川平和財団海洋政策研究所の朱夢瑶研究員による論考「国連環境総会(UNEA)における海洋プラスチックへの取組と今後の展望」です。
【要旨】
プラスチックによる海洋汚染が地球規模で広がっており、海洋環境だけではなく、食物連鎖を通じて、海洋生物や海洋生態系、さらに人の健康にも重大な影響を及ぼすことが懸念され、世界的に深刻な問題となっている。そのため、海洋プラスチック問題に対して様々な国際的な議論や取組が加速している。国連持続可能な開発会議をはじめ、国連総会、G7サミット、G20サミット、国連環境総会などの国際会議で海洋プラスチック問題が取り上げられてきている。また、2015年9月の国連持続可能な開発サミットで採択された2030アジェンダのSDGsのひとつとして、「陸上活動による海洋汚染など,あらゆる種類の海洋汚染を2025 年までに大幅に削減する」(SDG14.1)ことも掲げられている。本論考では、これら国際会議のうち国連環境総会(UNEA)における海洋プラスチックに関する取組の経緯を中心にレビューをしたうえで、今後の海洋プラスチック問題への国際的な取組や対策について展望する。

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