Publications

出版物

放棄・投棄された漁具による海洋汚染について

豊島淳子
笹川平和財団海洋政策研究所 (OPRI) では、OPRIの研究員を中心に海洋に係る国内外のさまざま動きを分析し発信する、海の論考「OPRI Perspectives」を発行しております。

第20号は笹川平和財団海洋政策研究所の豊島淳子氏による論考「放棄・投棄された漁具による海洋汚染について」です。
【要旨】
近年、プラスチックごみによる海洋汚染が社会的に注目を集めている。しかし、プラスチックごみの中でも、レジ袋・飲料容器などのいわゆる「使い捨てプラスチック」が大きく注目されている裏で、漁網やロープなどをはじめとした漁具に関しては、まだあまり社会的に認知されていない現状がある。対策に関しても、使い捨てプラスチックに関してはレジ袋有料化や飲料メーカーによるリサイクル容器の推進などの対策が進んでいるが、漁具に関しては対策もあまり進んでいないのが現状である。そこで本論考では、海洋プラスチックごみの中で比較的高い割合を占め特別な対策が必要と考えられる漁具を対象として、その現状や影響などを踏まえて、今後の対策についての展望を示す。

ページトップ