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韓国の気候変動対応に関わる海洋関連政策

黄洗姫
笹川平和財団海洋政策研究所 (OPRI) では、海洋に係る国内外のさまざま動きを分析し発信する、海の論考「OPRI Perspectives」の取組みを始めました。 今後、OPRIの研究員を中心に発信をしてまいります。「肩の力を抜いて読める」海洋政策研究所ブログ「海のジグゾーピース」とあわせてご覧ください。

第6号は財団法人與時齋(ヨシジェ)対外協力チーム長(元海洋政策研究所研究員)の黄洗姫氏による論考「韓国の気候変動対応に関わる海洋関連政策」です。
【要旨】
東、西、南の三面が海に接する韓国は、海洋国家を目指し、海洋水産発展基本法の下で策定された海洋水産発展基本計画を最上位計画とした政策を推進してきた。一方、近年著しくなった気候変動の影響は韓国の海洋政策にも響いている。韓国の気候変動への対応は、2010年制定された「低炭素グリーン成長基本法」の下で行われている。名称が表すように、科学技術を用いて気候変動に積極的に対応し、それを新たな経済成長の源にするという構想である。そして同法に基づき2019年10月に策定された「気候変動対応の基本計画」が気候変動対応に関する最上位計画として存在する。本稿では同計画を中心にし、海洋分野に特に着目して、韓国の気候変動対応を概観する。

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