世界の島嶼域が抱える社会、経済、環境面の脆弱性を把握した上で、それを軽減し海洋が潜在的に有する価値を増加させることを目的とする。優先度や実現可能性が高く、島嶼のステークホルダーが重視する課題について検討し、モデルとなる島嶼域において課題解決を目的に実証事業を展開する。

事業前半に世界の島嶼域の社会経済が持つ脆弱性および価値創造に関する情報をOPRIで収集基準を決めた上で、委託調査により詳細に収集しデータベース化する。またカリブ海、太平洋島嶼（ミクロネシア）、インド洋島嶼に各１回赴き、現地調査を通じ文献では得られない情報を収集する。課題の絞り込みでは、第三者専門家との勉強会を開催し意見を得て、客観性を担保する。

現地ステークホルダーや専門家を招いた対話をカリブ海、太平洋島嶼で開催し、課題解決に向けた持続的な生計向上や能力構築に関して、今後の社会実装を視野にテーマや方法論等を検討する。また島嶼に適用可能な技術や優良事例につき、欧州や日本国内での調査を実施する。

サモアやガイアナ、アンティグア・バーブーダ等にある国際機関（AOSIS）、地域機関（CARICOM等）、関係国政府、研究教育機関、NGOなどを訪問しネットワークを構築・強化し、「世界島嶼サミット」を関係各国、関係機関に周知し参加を促す。