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【開催報告】東アジアにおける海洋分野への課題に対する協調を議論 ― 「2020日中海洋対話ワークショップ」をオンラインで開催

2020.11.03

 2020年10月29日および30日に笹川平和財団海洋政策研究所と中国海洋発展戦略研究所との共催で「2020日中海洋対話ワークショップ」をオンラインで開催しました。今回の会議は、COVID-19の感染拡大防止の観点から、両研究所に所属する約20名の研究者のみが参加する形式で実施しました。

 会議冒頭では、海洋政策研究所の角南篤所長と中国海洋発展戦略研究所の張海文所長から今回の会議の背景や今後の共同研究への期待が示されました。その後、両研究所の研究者から、「日中における海洋政策の中身と実施状況」、「ブルーエコノミー」、「沿岸域総合管理」、「北極ガバナンス」、「深海底開発規則」、「海洋生態環境」および「APECにおける海洋協力」という今後の東アジアにおける海洋分野で日中両国による協調が求められる課題を取り上げたセッションが開催され、課題の共有と今後の展望に関する活発な議論が行われました。また、今回の会議での議論をさらに発展させ、2021年に海洋政策研究所が共催するArctic Circle Japan Forumでの議論や国連海洋会議への知見の提供を図ることが合意されました。

 なお、今回の会議の成果を踏まえ、海洋政策研究所および中国海洋発展戦略研究所による共同研究プロジェクトが正式に発足することとなりました。このプロジェクトの成果については、2021年夏ごろの出版を目指し、英語書籍として今後取りまとめることを予定しております。詳細につきましては、後日ウェブサイトなどでご案内いたしますので、ぜひご期待下さい。

挨拶を行う挨拶を行う角南篤 笹川平和財団理事長・海洋政策研究所長、張海文・中国海洋発展戦略研究所長写真

(左) 挨拶を行う角南篤 笹川平和財団理事長・海洋政策研究所長、(右) 挨拶を行う張海文・中国海洋発展戦略研究所長

(文責:海洋政策研究所 海洋政策研究部 研究員 高 翔, 小森 雄太)

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