2020.10.02
9月29日、海洋政策研究所(OPRI)は台湾の国家海洋研究院(NAMR)と共同で海洋政策研究のための科学技術ワークショップを開催した。冒頭、赤松友成海洋政策研究部長より開会挨拶があり、コロナ禍にもかかわらずオンラインでの開催が可能となったことへの謝意に加え、このワークショップを通じて海洋政策研究における日台学術交流と共同研究が今後ますます活発となることへの期待が述べられた。
(左)赤松友成 海洋政策研究所 研究部長・上席研究員、(右)邱永芳 国家海洋研究院 院長
ワークショップは「ブルーエコノミー」、「海洋の可視化」、「海洋ガバナンス」の3つのテーマ別セッションで構成され、各セッションOPRIとNAMRの研究員がそれぞれ2名ずつ、合計12名が登壇し、台湾と日本の共通の関心テーマについて発表した。
I. ブルーエコノミー
様々なアプローチによる学際的な海洋政策研究について参加者間で活発な議論が交われ、
両者にとって新たな気づきや今後の革新的な研究への展望を得る機会となった。
「ワークショップというよりは、同窓会のようなもの」。当該分野で何十年に渡って活躍する嚴宏洋国立海洋生物学博物館特別教授は、これまで既に様々な海洋関連分野で活発な日台学術交流が行われていることを振り返りそう語る。閉会挨拶ではNAMRの邱永芳院長が登壇し、「ワークショップは研究成果を披露するプラットフォームであり、両研究機関の研究者が新たなアイデアを持ってお互いを理解し合うことができる」と述べ、こうした学術交流の場の重要性を強調した。最後に、赤松研究部長より今回のワークショップを通じて今後も海洋研究における連携が継続に発展していくことへの期待が改めて寄せられ、閉幕となった。
(文責:海洋政策研究所 吉岡渚研究員、黄俊揚研究員)