News
「日印海洋安全保障ダイアローグ」の開催
日時 平成16年11月25日(木)~26日(金)
場所 海洋船舶ビル、東京プリンスホテル
貿易立国のわが国にとって、シーレーンの安全保障確保は最優先の国益であり、現在の国策では、1000マイル以遠のシーレーンは、米国ないし沿岸国による安全保障に依存することになっております。然るに、日本にとって、米国との関係もさることながら、沿岸国との関係緊密化は喫緊の課題であり、現時点でかかる観点で取り組まれていない海洋安全保障に関する2国間対話を、民間レベルで弾力的に進めていくことが重要であると考えます。
現在、中近東の原油輸送を中心に考えると、マラッカ海峡などとともにインド洋のSLOC (Sea Lines of Communication) が重要課題であり、加えて、海賊対策といった海上安全問題もあってインド洋のSLOCにおけるインドの役割は絶大であります。
そこで当財団では、国民レベルでの対話を促進するために、また、わが国の海上輸送における安全保障等の確保に寄与することを目的として、昨年より海洋安全保障を課題とした日本とインド間の民間レベルのダイアローグとして国際会議を開催しており、今回は、過去の会議(第1回 2003年11月・東京、第2回2004年4月・デリー)での検討結果を踏まえ、さらに議論を深めるため、東京において開催したものであります。
会議は、日本・インド両国の海洋安全保障あるいは海上安全の政策やオペレーションに影響力のある方々を招聘して2日間にわたって開催され、積極的な討議が行われました。2日目の26日には、日印海洋安全保障に関する共同声明が採択、発表されました。アジェンダ及び各プレゼンター等は以下のとおり。当会議の詳細な内容をとりまとめ、後日公表する予定です。
会議1日目:11月25日(木)
第3回日印海洋安全保障ダイアローグ
(於:海洋船舶ビル10階大ホール)
議長 夏川和也 (株)日立製作所特別顧問(元防衛庁統合幕僚会議議長)
Vice Admiral Mihir Roy PVSM, AVSM (Retd.), Former CinC, Secretary to Government in MOD, Nehru Fellow and currently Editor of Society for Indian Ocean Studies
10:00-10:30 | オープニングセッション
|
10:30-12:00 | セッション1「海洋安全保障情勢」
|
13:00-14:30 | セッション2 「海上テロ・紛争の可能性」
|
14:30-16:00 | セッション3 「日印経済展望と経済協力」
|
17:30-17:40 | クロージングセッション
|
会議2日目:11月26日(金)
日印海洋安全保障対話東京会議
(於:東京プリンスホテル「マグノリアホール」)
議長 夏川和也 (株)日立製作所特別顧問(元防衛庁統合幕僚会議議長)
Vice Admiral Premvir Das PVSM (Retd.), Former CinC, Indian Delegate to CSCAP, and Ex-Director General, Defense Planning Staff
10:30-11:00 | 開会の辞
|
11:00-13:00 | 記念講演
|
14:00-17:00 | パネルディスカッション「海洋安全保障における日印協力」
パネリスト 日本側
インド側
コーディネーター
|
17:00-17:30 | 共同声明発表 秋山昌廣 ※共同声明の全文は別掲のとおり。 閉会の辞 夏川和也、Vice Admiral Roy |