海洋に関する情報発信

【Ocean Newsletter】バックナンバー

第373号(2016.02.20 発行)

海洋開発キッズチャレンジの開催

[KEYWORDS] 海洋開発/海洋資源/海洋教育
(一財)エンジニアリング協会技術部海洋開発室研究主幹◆黒川 明

一般財団法人エンジニアリング協会は昨年の8月、次世代を担う子どもたちに海洋開発に興味を持ってもらうことを目指したイベント「海洋開発キッズチャレンジ」を開催した。
イベントには2日間でおよそ3,000人の方々に来場いただき、両日とも会場は夏休みの親子連れでにぎわった。
このような体験型のイベントによって、海の資源・エネルギーについて学び、より広く深く海や海洋開発を知ってもらう機会を作ることができた。

海に興味を持ってもらうために

一般財団法人エンジニアリング協会は2015年8月9日(日)と10日(月)の2日間、東京都内の二子玉川ライズで小学生の中学年以上の子どもたち向けに「海洋開発キッズチャレンジ」と題し、クイズやブロック製作などを通じて海洋開発への興味を喚起させるイベントを日本財団の助成を受けて開催しました。
今回のイベントは海の日が制定され20年がたったことを記念し、次世代を担う子どもたちを中心に多くの人に海に興味を持ってもらうことを目指す『海でつながるプロジェクト』※の一環として実施したものです。イベントには当協会の賛助会員を含め計22の企業・団体・大学・自治体・官公庁からの展示品や動画等の協力を頂きました(別表参照)。

海の「すごい!」を展示

会場では、「海の大冒険手帳」を子どもたちが手にし、5つのブースをまわって海底資源や洋上風力発電などにまつわるクイズに答えてスタンプを集めるスタンプラリーに挑戦し、海の「すごい!」を親子で参加し、学んでもらいました。
第1のブースでは「海への入り口」として、海洋開発に用いられる機械や設備、ロボットを再現した展示を実施。JAMSTECの深海探査機『ゆめいるか』を展示し、海で活躍している船や装置等を体験できるようにしました。
第2ブース「たからの海」では、海の資源を理解してもらうため実物の海底鉱物資源を借用し展示。千本引きの要領で瓶に入った宝物を釣り上げ、海からどのような鉱物資源が採れており、身近に使用されているのかを学んでもらえるように展示し、釣り上げた宝物を用いてマリーンドーム製作のワークショップを開催しました。
第3ブース「ちからの海-電気輸送大作戦-」では、洋上風力発電のパネル等を展示し、海から生まれるエネルギーがあることを伝えました。電気を通す不思議なペンでそれぞれが描いた絵を壁一面に繋げると電気が通り、発電により街の模型に灯りが灯る仕組みをつくりました。
第4ブース「しごとの海」では、海洋開発技術者等を招き、子どもたちが記者となり、海洋開発の専門家にインタビュー等を実施し、海洋開発の仕事を知ってもらいました。
最後の第5ブースでは、スタンプをすべてそろえた後に、掘削リグや洋上風車などを参考にしながらブロックを組み立てて、それぞれの海にあったらいいものをイメージし、皆で「未来の海」を作り上げてもらいました。全てのブースを回り書き込まれた「海の大冒険手帳」は、子どもたちの夏休みの自由研究に役立てられるようでした。
これらさまざまな体験を通じて、海洋開発への興味や関心を持ってもらうことに努めました。

参加者親子の声

■「海洋開発キッズチャレンジ」参加企業・団体等

2日間での総入場者数は、当初の想定を大きく上回る約3,000人の方々にご来場いただき、両日とも会場は夏休みの親子連れでにぎわいました。また、来場者アンケートを実施し、2日間で計550名の方々にご協力をいただき、「海にこんなもの(資源など)があるのかを知ることができて良かった」「親と子供が一緒に学ぶことができて良かった」等、次年度に繋がるご指摘・意見等をいただきました。また、読売新聞をはじめとして、多くのメディアに掲載されました。
頂戴したアンケートの概要をご紹介します。
・いろいろな海のことが知れてすごくべんきょうになりました。
・色々な知らなかったことがたくさん書いてあり、わかった。知らなかったことがわかり船のこまかいもけいなどは見れてよかった。
・親子一緒に勉強ができてとても楽しかった。
・すごくおもしろい。海の仕事はたくさんあるんだなあと勉強になりました。
・すごく楽しく海洋開発のことがまなべてよかった。
・夏休みの自由研究などにも使えそうです。
・普段、子どもたちがふれることができないことが体験できて良かったです。まだまだ知らないことが沢山あったので、勉強になりました。
・無料で色々な経験ができるのは良いと思いました。また、楽しみながらたくさんのことが学べたと思います。
・海の仕事が学べて楽しかった。
・思いがけず参加したイベントでしたが、スタッフの方々と会話をしながら、体験を通し海洋開発の知識を深めることができ、大変有意義なイベントでした。ありがとうございました。楽しかったです。色々なことが知れてとても面白かったです。自由研究にも使えそうです。
・普段の生活では知ることのできない、海洋での発電や採くつの方法等具体的に理解することができ、大変興味深かったです。ありがとうございました。
・スタンプラリーで楽しく学べました。

日本の未来を切り拓く海洋開発の「いま」と「みらい」を感じてもらう体験型イベントを開催したことにより、子どもたちに、海の資源・エネルギーについて学び、より広く深く海や海洋開発を知ってもらう機会を作ることができたと思います。(了)

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