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海事産業の持続ある発展を考える-新たな時代の知財・人材改革とは- 海事フォーラム開催のご案内

2007.01.19

我が国は四方を海に囲まれ、恵まれた海洋資源を上手に人々の知恵と工夫によって活かしてきました。我が国を世界に冠たる海運・造船国に仕立て、貿易大国として発展してきたのはこうした地政的な要因によるものですが、もう一つは、日本人特有の几帳面・生真面・緻密さという資質であり、豊かな人材に恵まれていたからです。しかし、21世紀に入り、日本は急速に少子・高齢化が進み、働く人の雇用・労働環境は大きく変わってきました。とりわけ、ものづくりは経済の成熟化による産業構造の高度化、そしてIT化の進展によってハードからソフト化へと拍車がかかり、世界はますますグローバル化すると同時に、ボーダレス・フラット化しつつあります。

海事産業は如何でしょう。海運はまさに国際化の波に突入、世界での生き残りをかけコスト・サービスの強化と、情報ネットワークを進めながら、総合物流産業への飛躍を図りつつあります。造船・舶用工業も同様に国際化の大きな波が押し寄せておりますが、現実はどう進むべきか戸惑っているように感じられます。すでに、世界の造船勢力図は日本から韓国へ代わって久しく、そして、間もなく中国の時代が到来しようとしています。

かつて世界に大きな発言権を有していた我が国海事産業は、近隣諸国の台頭の中で埋没しかねないほどこれまでにない大きな転換期を迎えました。我が国海事産業が持続ある発展を遂げ、国際的な役割を果たすには、新たな状況に対応した戦略を組み立て、具体化することが求められます。このために何が必要か。それは、まず知財の蓄積と優れた人材の確保と育成ではないでしょうか。

そこで当財団は、本フォーラムにおいて、我が国が抱える知財・人材のあり方に焦点をあて、新たな時代に向けた業界戦略あるいは企業経営はどうあるべきか。皆様に考える場を設けました。

また、今回のフォーラムには造船・舶用工業をはじめ、海運、港湾等広く海事産業の関係者や政府、大学・研究機関からも多数ご出席する予定です。このため、講演会後に「意見交換会」を設け、ご参加いただいた方々の情報交換と懇親を深める場にしたいと考えております。

ご多忙な時期ではありますが、この機会を積極的にご活用していただくべくフォーラムへのご参加をお願い申し上げます。


平成18年11月
海洋政策研究財団
会 長 秋山 昌廣
 
《フォーラム開催プログラム》
13:20~13:30 あいさつ
海洋政策研究財団 会長
秋山昌廣
13:30~14:40 雇用・労働市場の将来展望と対策の方向」
21世紀職業財団 会長
(元労働事務次官)
松原亘子
14:40~14:50 休憩(10分)
14:50~16:00 「IT産業革命と日本のものづくり」
東京理科大学専門職大学院 教授
(元読売新聞社論説委員)
馬場錬成
16:00~16:10 休憩(10分)
16:10~17:20 「イノベーション:常識なんかぶっとばせ!」
一橋大学イノベーション研究センター 教授
アーク都市塾 塾長
米倉誠一郎
17:30~19:00 意見交換会
開催日時: 平成19年1月19日(金)
* フォーラム:13:20~17:20
* 意見交換会:17:30~19:00 (意見交換会のみの出席も可能)
開催場所: 日本財団ビル 2階会議室
東京都港区赤坂1丁目2番2号(電話03-6229-5111)

地下鉄座線「虎ノ門駅」・・・3番出口より徒歩5分
出口より前方、歩道橋の向こうに日本財団の看板が見えます。

地下鉄座線・南北線「溜池山王駅」・・・9番出口より徒歩5分
外堀通りを虎ノ門方面へ直進、右手ガソリンスタンドの先8階建てのビルです。

.地下鉄丸ノ内線・千代田線「国会議事堂前駅」・・・3番出口より徒歩6分
国会記者会館を左折、内閣府下の交差点を越え、外簿通りを渡った正面の8階建て
のビルです。
主催: 海洋政策研究財団(財団法人シップ・アンド・オーシャン財団)
対象者: 海事関係者 (約100名)定員になり次第締め切らせて頂きます。
会費: フォーラムのみ無料
意見交換会 3,000円
申込方法: 別紙申込用紙にご記入の上、平成19年1月5日(金)迄にFAXないしメールにてお申込み下さい。
連絡窓口: 海洋政策研究財団(財団法人シップ・アンド・オーシャン財団)
海技研究グループ 南島
TEL:03-3502-1912 FAX:03-3502-2033

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