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国際会議「日・印 海洋安全保障ダイアローグ」を開催

2003.04.03

平成15年11月12日(水)、13日(木)の両日、海洋船舶ビル(港区虎ノ門)において国際会議「日・印 海洋安全保障ダイアローグ -Japan-India Dialogue on Ocean Security-」を開催いたしました。

貿易立国のわが国にとって、シーレーンの安全保障確保は最優先の国益であり、現在の国策では、1000マイル以遠のシーレーンは、米国ないし沿岸国による安全保障に依存することになっております。然るに、日本にとって、米国との関係もさることながら、沿岸国との関係緊密化は喫緊の課題であり、現時点でかかる観点で取り組まれていない海洋安全保障に関する2国間対話を、民間レベルで弾力的に進めていくことが重要であると考えます。
現在、中近東の原油輸送を中心に考えると、マラッカ海峡などとともにインド洋のSLOC(Sea Lines of Communication)が重要課題であり、加えて、海賊対策といった海上安全問題もあってインド洋のSLOCにおけるインドの役割は絶大であります。
そこで当財団では、国民レベルでの対話を促進するために、また、わが国の海上輸送における安全保障等の確保に寄与することを目的として、海洋安全保障を課題とした日本とインド間の民間レベルのダイアローグとして国際会議を開催したものであります。

会議は、日本・インド両国の海洋安全保障あるいは海上安全の政策やオペレーションに影響力のある方々を招聘して2日間にわたって開催され、

「変化する国際状況について」
「SLOCにおける包括的な安全保障問題について」
「海洋安全保障と経済について」
「具体的な海洋における脅威について」
「海洋安全保障に関する提案」

の5つのセッションにおいて、それぞれ積極的な討議が行われました。(各プレゼンター及びコメンテーターは以下のとおり)
なお、当会議の詳細な内容は冊子としてとりまとめ、後日公表する予定です。また、プレゼンターから提出されたペーパーも、後日公表いたします。
 

敬称略
SESSION 1: 変化する国際状況について
Overview of Changing International Situation
Presenter 村井 友秀(防衛大学校国際関係学科教授 )
Ambassador S.K.Singh
SESSION 2: SLOCにおける包括的な安全保障問題についてComprehensive Security Issues on SLOC
Presenter 金田 秀昭(岡崎研究所理事、元海上自衛隊護衛艦隊司令官)
Vice Admiral Mihir Roy (Retd.)
Commentator 笹島 雅彦(読売新聞社調査研究本部研究員 )
Captain S.Samadar, JIIA Research Fellow
SESSION 3: 海洋安全保障と経済についてEconomic Aspects Related to Ocean Security
Presenter Dr. Sanjay Baru, Editor of Financial Express
Rear Admiral Sampath Pillai(Retd.), Chairman of Goa Shipyard
Commentator 青木 稔 (東洋建設(株)顧問、元海上保安大学校校長)
秋山 昌廣(シップ・アンド・オーシャン財団会長)
SESSION 4: 具体的な海洋における脅威についてSpecific Maritime Interests & Threats
Presenter Vice Admiral P.S.Das (Retd.)
Vice Admiral John DeSilva (Retd.)
Commentator 山崎 眞 ((株)日立製作所顧問、元海上自衛隊自衛艦隊司令官)
青木 稔 ( 前掲 )
SESSION 5: 海洋安全保障に関する提案Proposal on Ocean Security
Presenter 廣瀬 肇 (呉大学教授、海上保安大学校名誉教授)
Prof. K.V.Kesavan, Jawaharlal Nehru University
Commentator ◎ 夏川 和也 ((株)日立製作所特別顧問、元防衛庁統合幕僚会議議長)
Vice Admiral Mihir Roy (Retd.)
CLOSING SESSION
Closing Remarks
◎ 夏川 和也(前掲)
◎ 印は会議議長
以上

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