笹川日中友好基金は、2026年8月14日から21日までの8日間、中国・上海市の「上海ランニングベースボールクラブ」に所属する小学2年生から3年生までの選手11名を招き、大阪・京都を拠点に各地の少年野球チームと合同練習・交流試合を行う合宿を実施しました。本事業は、2025年10月に中国の協力団体の一つである米中新視角基金会から、「次世代を担う子どもたちのために、スポーツと文化を通じた交流の枠組みを構築したい」との提案を受けたことを契機にスタートしたものです。

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笹川日中友好基金グループ

野球でつなぐ日中交流!中国少年野球交流訪日団が大阪・京都で合宿を実施

笹川日中友好基金


2026.08.31
10分

 笹川日中友好基金は、2026年8月14日から21日までの8日間、中国・上海市の「上海ランニングベースボールクラブ」に所属する小学2年生から3年生までの選手11名を招き、大阪・京都を拠点に各地の少年野球チームと合同練習・交流試合を行う合宿を実施しました。

 本事業は、2025年10月に中国の協力団体の一つである米中新視角基金会から、「次世代を担う子どもたちのために、スポーツと文化を通じた交流の枠組みを構築したい」との提案を受けたことを契機にスタートしたものです。関係者による綿密な準備と調整を重ね、今回の交流合宿の実現に至りました。

 滞在期間中、選手たちは地元の同年代の少年野球チームとの合同練習や練習試合に連日参加し、野球を通じて親睦を深めました。言葉や文化の違いを超え、共に汗を流しながら交流することで、互いへの理解を深める貴重な機会となりました。また、野球交流に加え、日本の伝統文化や地域の魅力を体験するプログラムを実施し、参加した子どもたちは多くの学びと発見を得ることができました。

 今回の交流合宿は、スポーツと文化を通じた国際交流の意義を改めて確認するとともに、日中両国の未来を担う子どもたちの友情と相互理解を育む貴重な機会となりました。

密度の濃い4日間の合同練習と練習試合

遠征中、子どもたちは各地の強豪・名門チームの胸を借り、言葉の壁を越えて白球を追いかけました。

8月15日(土)|京都府

京都市・朱雀ブルーボーイズと合同練習・練習試合 場所:吉祥院公園野球場

初日は古都・京都で最初の交流を実施しました。選手たちは互いに緊張した様子でしたが、ともに汗を流しながらそれぞれの練習方法を学び合い、次第に打ち解けていきました。交流終了後には、ブルーボーイズの選手たちが出発するバスを追いかけながら最後まで見送ってくださり、心温まる交流の幕開けとなりました。

8月16日(日)|泉大津市

泉大津市・レッドシャークスと合同練習・練習試合 場所:三十合池公園運動場

熱気あふれるグラウンドで、選手たちは全力プレーを通じて交流を深めました。午前中は、レッドシャークスのコーチ陣から、守備における効率的な身体の使い方や基礎的なトレーニング方法に加え、「野球は”準備”のスポーツである」という考え方について学び、その後、交流試合を行いました。午後には、元プロ野球選手の垣内哲也氏を特別講師として迎え、バッティングや守備の指導を受けました。

8月18日(火)|枚方市

大東市・リファインジャガースと合同練習・練習試合 場所:パナソニックベースボールスタジアム(枚方市)

パナソニック野球部様のご厚意により、練習場を無償でご提供いただき、同施設において合同練習や練習試合を実施しました。社会人野球チームが使用する素晴らしい環境の中でプレーすることは、子どもたちにとって大変貴重な経験となりました。練習試合では、チーム対抗戦を行った後、リファインジャガースのコーチ陣と大阪府少年軟式野球協会の三澤理事長のご提案により、日中混合チームによる試合を実施しました。選手たちは勝敗にとらわれることなく、和やかな雰囲気の中でプレーを楽しみながら交流を深め、友情を育みました。

8月19日(水)|大阪市

大阪市・浪速ナカマーズと合同練習・練習試合 場所:恵美公園グラウンド

遠征の後半にもかかわらず、選手たちは疲れを感じさせない元気な声を掛け合いながら、50年の歴史を持つ強豪チーム「浪速ナカマーズ」との最後の合同練習・交流戦に全力で取り組みました。また、同チームには中国出身の選手も在籍しており、参加した上海の子どもたちは同年代や年上の選手たちと、中国語でコミュニケーションを取る貴重な機会にも恵まれました。

日本の歴史文化と「野球の聖地」を体感

野球の技術向上だけでなく、歴史や文化に触れる見学も行いました。
歴史と文化に触れる見学
  • 滞在期間中、地元の神社(京都・伏見神社、泉大津市・泉穴師神社)や大阪府立弥生文化博物館を訪問。
  • 日本の伝統的な建築や歴史に触れ、異文化への理解を深めました。
泉穴師神社の鎮守の森を訪れ、台風被害で大きく損傷しながらも生き抜こうとする樹齢約600年のクスノキを見学しました。子どもたちは、長い年月を地域とともに歩んできた巨樹の力強い姿と自然の生命のたくましさを学びました。 宮司様のご厚意により、特別に境内をご案内いただき、地域の歴史や文化についてわかりやすくご説明いただきました。
日本で唯一、弥生時代をテーマとした大阪府立弥生文化博物館を見学しました。大陸から伝わった稲作文化をはじめ、弥生時代の暮らしや文化について学び、日本と中国が古くから深い関わりを持ちながら発展してきた歴史への理解を深めました。
甲子園球場での準決勝観戦
  • 高校野球の聖地・阪神甲子園球場を訪れ、熱戦が繰り広げられる準決勝をスタンドから観戦。
  • 日本の高校球児たちの全力プレーと、スタンドの一体感ある応援に、上海の選手たちも目を輝かせていました。
甲子園球場で行われた全国高等学校野球選手権大会準決勝の2試合(智弁和歌山対横浜、健大高崎対天理)を観戦しました。参加した子どもたちは、高校球児たちの高度な技術とひたむきなプレーに大きな刺激を受けるとともに、スタジアムが一体となってチームを後押しする甲子園ならではの応援文化を体感し、日本の野球文化の魅力への理解を深めました。
甲子園観戦では、合同練習で交流した各チームの選手たち数名との再会も実現しました。選手たちは「また会おう」と再会を誓いました。

交流を終えて

 わずか1週間ほどの滞在でしたが、上海ランニングベースボールクラブの選手たちは、日本の同年代の選手たちと「野球」という共通言語を通じてすぐに打ち解けることができました。試合が終われば笑顔で握手を交わし、互いの健闘を称え合い友情を育む姿がとても印象的でした。
 
 日本の選手たちは明るさと積極性をもって中国の選手たちをリードし、中国の選手たちも最後まで粘り強く意欲的にすべてのプログラムへ取り組みました。両国の子どもたちが互いに学び合い、刺激を受けながら成長する姿が随所に見られ、本交流事業の大きな成果を実感することができました。
 
 最後になりましたが、今回の遠征を温かく迎えてくださり、様々な工夫を凝らした練習プログラムをご用意いただいた京都・大阪の各チームの代表者、コーチの皆様、保護者の皆様に心より感謝申し上げます。また、受け入れに際し多大なるご支援を賜りました朝日新聞社様、パナソニックスポーツ株式会社パナソニック野球部様、大阪府少年軟式野球協会様をはじめ、本交流事業の趣旨にご賛同いただき、「両国の子供たちのためならば」と快くご支援くださった京都・大阪の関係者の皆様に、改めて深く御礼申し上げます。
 
 本交流を通じて育まれた友情と経験が、参加した子どもたち一人ひとりの成長の糧となるとともに、日中両国の未来を担う世代の相互理解と友好のさらなる深化につながることを願っています。 笹川日中友好基金では、今後もスポーツや文化を通じた次世代交流の促進に向けた取り組みを積極的に支援してまいります。(執筆者:尾形慶祐)

(ご参考)この取り組みは朝日新聞社様に取材をいただきました。
言葉の壁超え白球追う 次世代担う日本と中国の子供たちが野球交流 [大阪府]:朝日新聞
笹川日中友好基金グループ 北東アジア地域
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