笹川平和財団は「日米オピニオンリーダー交流」事業の一環として、ウォール・ストリート・ジャーナル 論説室副委員長のブレット・スティーブンス氏をお招きし「『アメリカ第一主義』とリベラルな国際秩序の将来」をテーマに講演会を開催致しました。
アメリカ合衆国第45代大統領に就任したドナルド・トランプ氏は、選挙戦や就任演説でも繰り返し表明した、『アメリカ第一主義』に基づく新たな外交政策の実行を約束しました。歴史的に見ると、『アメリカ第一主義』という言葉は、孤立主義、保護主義、平和主義といった政策、あるいは外国人恐怖症などと結び付けられており、1941年12月7日以前のアメリカの政治においては大きな力を持っていました。
トランプ大統領の言う『アメリカ第一主義』は、果たして第二次世界大戦前と同じ意味を持つのでしょうか? 戦後アメリカ外交が採ってきた路線をどのように変えるのでしょうか?アメリカは再び孤立主義の国になるのでしょうか?日本のような同盟国やアジアの民主主義国にとって持つ意味とはなんでしょうか?そして、日本の民衆やエリートはトランプ時代のアメリカについてどのように考えればよいのでしょうか?
本講演会では、この新たなアメリカの秩序の政治的、経済的、戦略的影響についてスティーブンス氏に分析していただきました。モデレーターは法政大学教授の森聡先生にお務めいただきました。