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プレスリリース
公益財団法人笹川平和財団(東京都港区 理事⻑・角南篤)は、世界で注目されているブルーエコノミーを分かりやすく学べる新企画をスタートしています。今回の動画では、日本初のLNG燃料で運航するフェリー「さんふらわあ」を取材しました。
人や貨物を運ぶだけでなく、人々が楽しめる付加価値を高め、“LNG燃料船×観光=ブルーエコノミー”を体現するフェリー「さんふらわあ」の内部に潜入した動画をYoutubeチャンネルで公開しました。
ブルーエコノミーとは、海の環境を守りながら、経済的な恩恵を受け、社会をサステナブルに発展させていく新しい考え方です。
LNG燃料用ガスタンクの様子
2023年に就航した日本初のLNGを燃料として運航するフェリー「さんふらわあ くれない/むらさき」は、黒煙は出さず※ほぼ水蒸気の透明な煙しか排出しません。温室効果ガスの排出を大幅に削減し、環境に配慮した仕様になっています。また、LNGとは天然ガスをマイナス162度まで冷却し液体にしたもので、液化すると容積が気体の時に比べ600分の1程度となり、海上輸送で大量に運べるようになるため、今後も需要は拡大していくと考えられています。もくもくとした黒煙を出しながら運航する船のイメージは今後変わっていくかもしれません。
「さんふらわあ」の定期便(大阪南港⇆別府港)は夜に出航し、朝に到着しますが、それとは別に、瀬戸内海の景観を楽しむことができる昼間のイベント航海も行っています。それにより、「さんふらわあ」は、貨物や人を運ぶ手段としてだけでなく、「観光船」としての地位も確立。LNG燃料フェリーという環境に優しいイメージが、これまで船に興味を持たなかった人たちをも惹きつけています。
つまり、環境にやさしいLNG船が“海の経済”を活性化し、環境保全と経済が一緒に回っていく“ブルーエコノミー”を体現しているのです。
※出航時等の機関始動時には若干の黒煙を排出する
・CO2(二酸化炭素)約25%削減
・NOx(窒素酸化物)約85%削減
・SOx(硫黄酸化物)ほぼ100%カット
今回、笹川平和財団の角南理事長が訪れたのは大阪南港。株式会社フェリーさんふらわあが運行する「さんふらわあ くれない」に潜入しました。2023年に就航した日本初のLNG燃料フェリーで、2隻あるうちのひとつです。株式会社フェリーさんふらわあの尾石実さんに船内を紹介いただき、「さんふらわあ」が実現するブルーエコノミーについて角南理事長が語ります。
株式会社フェリーさんふらわあ 尾石実さん
さんふわらあ くれない の船内
貨物の様子
昼のカジュアルクルーズに乗船していた人々に話を聞くと、「(船旅の)趣味を楽しみながら環境に良い影響が出ているのがいい」「2050年にカーボンニュートラルを目指すと政府も言っている。船もこういう取り組みをしなければいけない」「黒煙が出ていないことで空気が汚れていないことを実感する」といった声が聞かれました。利用者は環境への意識を持つ人が多く、LNG燃料で運航する「さんふらわあ」の昼の観光クルーズの人気は、環境への取り組みが広く伝わっているからだとわかります。 海を守る活動が海への関心を集め、人を呼び寄せる。そこに経済活動が生まれ、周囲の人々までが恩恵を受ける、まさに海のSDGs「ブルーエコノミー」の取り組みです。
にぎわう船内
本番組では、ブルーエコノミーに取り組む笹川平和財団の活動についてシリーズで紹介しています。今回は日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ」に潜入、海のSDGsについて分かりやすく解説します。
・番組タイトル:日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ」に潜入
・配信開始日:9月25日
・配信チャンネル:笹川平和財団公式YouTube
・URL: https://youtu.be/CwNHiV712NA