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新型インフルエンザ:緊急インタビュー 東北大学押谷仁教授「いま、求められるパンデミック対策とは」

2009.06.19

2009年6月11日に、WHOが新型インフルエンザの警戒レベルをフェーズ6に引き上げました。そこで、ジュネーブ、マニラから帰国されたばかりの東北大学の押谷仁教授に、今わたしたちが置かれている状況やこれから考えていかなければならないことについてお聞きしました。

笹川平和財団では、押谷教授を委員長として、アジアの途上国における新型インフルエンザ対策を推進することを目的とした事業を行なっています。本事業は、高病原性のH5N1を想定したものですが、今回のパンデミックで途上国がどのような問題に直面して、どう対応しうるのか、そうした知見を蓄積し発信することで、H5N1も含めた今後の対策の強化に貢献していきたいと考えています。

5月20日に開催した緊急報告の講演資料 (PDF 1.4MB)、講演録 (PDF 484KB)もあわせてご参照ください。本インタビューのPDFファイルはこちら (PDF 164KB)でご覧いただけます。
Q.フェーズを6に引き上げる根拠となった感染拡大の現状について教えてください。
そもそもWHOのフェーズの考え方は、地域拡大がどれくらいあるかということが基本になります。6月11日にフェーズ6に上がっていますが、それより前にも地域的な拡大という点ではすでにフェーズ6の状況にありました。アメリカ大陸を越えて、持続的な人-人感染があればフェーズ6です。実際に、メキシコ、アメリカから始まり、カナダ、南米に広がり、それだけではなくヨーロッパでかなり大きな感染拡大が起きて、日本を含めたアジアに広がってきました。最終的な決断をすることになった一番大きな理由は、オーストラリア、メルボルンでの大規模な感染拡大で、アメリカ大陸以外での明らかに持続的なコミュニティでの感染拡大ということでした。あそこまでいくとフェーズ6に上げざるを得なかったということだと思います。
Q.WHOは、このインフルエンザはMildではなく、Moderateという表現を使いました。その理由は何でしょうか。
基本的には、Mild、Moderate、Severeという定義がきちんとなされているわけではありませんが、Mildというのは季節性インフルエンザと同じ程度で、Severeというのはスペインインフルエンザのように世界で何千万人の人が死ぬというような人的被害に加えて社会機能が麻痺するような重度のものを指すと考えています。今回は明らかに季節性インフルエンザの重症度とは違う、よりSevereなものであるという判断でModerateという表現が使われました。その一番大きな理由は、季節性インフルエンザとはかなりパターンが違っていて、重症化する人の割合が多いということ、また、通常のインフルエンザで重症化するのは90%以上が高齢者ですが、今回は高齢者だけではなくて若い人たちも基礎疾患を持つ人達や妊婦を中心に重症化して亡くなっているということです。スペインインフルエンザほどSevereなものではないけれども、季節性インフルエンザほどMildではない、その間のどこかに位置するということになります。

それでは、今回のインフルエンザがMildとSevereの間のどの辺りに位置するのか、このパンデミックの被害がどこまで拡大するのかは今の時点では正確には分かりません。季節性インフルエンザとそれほど違わないものから、Severeなパンデミックの方向にぶれていく可能性があります。重症度が分からないという理由の一つとして、いま世界中のどの地域でもまだインフルエンザ・シーズンではないということがあります。われわれが想定していた人口の25%が罹患するような本格的な大流行はまだ世界中のどこでも起こっていないのです。ニューヨークでもメキシコでも人口の数%程度の感染拡大なので、あの感染では見えなかった被害がこれから見えてくるという可能性があります。そのため、重症度が最終的にどこに落ち着くのかがわかないということだと思います。
押谷 仁(おしたに ひとし)
東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授

1987年東北大学医学部卒業。国立仙台病院(現国立病院機構仙台医療センター)にて、小児科・臨床ウイルス学を研修後、1991年から1994年までJICA専門家としてザンビアでウイルス学の指導に従事。1995年医学博士。1995年から1997年までテキサス大学公衆衛生大学院(公衆衛生修士)。1998年新潟大学医学部公衆衛生学助手、1999年同講師。1999年8月より世界保健機関(WHO)西太平洋事務局・感染症地域アドバイザー。2005年9月より現職。

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