【笹川平和財団主催 フォーラムのご案内】
3/6 「中国の対外戦略ー『新時代』の意味するもの」
（2018.3.6開催）

このたび、笹川平和財団「中国の定点観測」プロジェクトは、「中国の台頭」によるパワー・シフトが生起していると言われる状況下、中国の対外戦略を理解し、今後の国際情勢の変化及びこれへの対処を議論する公開フォーラムを開催いたします。
2017年５月に北京で開催された「一帯一路」に関する国際協力サミットフォーラムにおいて、中国は「自由貿易の旗手」であるかのように振る舞いました。「アメリカ・ファースト」を掲げる米国に代わって、中国が「強者」となって今後の自由貿易を主導するかのような印象を与えたのです。一方で中国は、「協力と相互利益を核心とした『新型国際関係』を構築する」という主張を繰り返しています。この表現は、中国が現在の国際関係は（中国にとって）協力的でも公平でもないと認識していることを示し、部分的にではあっても国際秩序あるいはルールの変更を図るという中国の意志を示しているとも言えるでしょう。
そして、2017年10月に開催された中国共産党第19回全国代表大会において、習近平総書記を中心とする中国共産党中央は、「新時代」をキーワードとして掲げました。「新時代」に中国は何を求め、どのように行動しようとしているのか、理解する努力が必要です。
今回、米国のシンクタンクであるCSIS（Center for Strategic & International Studies）で「チャイナ・パワー・プロジェクト」のディレクターを務めるボニー・グレイザー女史を講師として招き、東京大学・高原明生教授及び笹川平和財団・小原凡司上席研究員と議論を展開します。フォーラムの概要は、下記のとおりです。