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10/31 特別講演会「地球温暖化と海洋」
募集は終了しました
昨今、集中豪雨や干ばつ、異常高温などの異常気象や巨大台風などの極端現象の発生が急激に増え、その背景にある地球温暖化への社会の関心が一層高まっています。最近の地球温暖化の停滞(ハイエイタス)現象と相俟って、特に地球温暖化と海洋の関係が注目されるようになりました。海洋は地球温暖化に伴う熱を吸収する一方で、エルニーニョ現象のように、吸収された熱を一時的に大気に吐き出す機能も備えています。こうした役割を担う海洋の分布は一様ではなく、それが地球温暖化傾向の地域特性にも反映しています。
今回、地球温暖化モデル予測の世界の第一人者である米国プリンストン大学の眞鍋淑郎博士が来日される機会をとらえ、博士が現在最も力を注いでおられる地球温暖化と海洋の関係について、講演をいただけることになりました。去る6月の国連世界海洋会議において、ユネスコの政府間海洋学委員会(IOC)はSDG 14に対応するものとして2021年に開始予定の10年計画「International (UN) Decade of Ocean Science for Sustainable Development」計画を提案しています。そのような折から、本講演会が、多くの方々に持続可能な社会形成に向けて海洋の役割がいかに重要かを広く知って頂く良い機会になりましたら幸いです。
- 【日 時】
- 2017年10月31日(火)13時30分 - 15時30分(開場:13時10分予定)
- 【場 所】
- 東京都港区虎ノ門1-15-16 笹川平和財団ビル 11階国際会議場
(東京メトロ銀座線 虎ノ門駅下車 出口4 徒歩1分) - 【主 催】
- 笹川平和財団海洋政策研究所
- 【後 援】
- 東京大学大学院理学系研究科
- 国立研究開発法人海洋研究開発機構
- 【プログラム】
- 13時30分 - 14時30分:特別講演「地球温暖化と海洋」
眞鍋淑郎博士(プリンストン大学)
<休憩>
14時40分 - 15時30分:特別対談「眞鍋淑郎×山形俊男」・質疑
山形俊男博士(海洋研究開発機構特任上席研究員) - 【講演資料】
- 【登壇者プロフィール】
- 眞鍋淑郎博士(プリンストン大学)
1953年に東京大学理学部地球物理学科を卒業、1958年に学位取得後、1997年まで40年にわたり米国海洋大気庁・地球流体力学研究所で気候研究に従事。大気・海洋結合大循環モデルを開発し、初めて気候研究に適用した先駆者である。特に地球温暖化の二酸化炭素濃度倍増実験で世界的に知られる。1988年には北半球で温暖化が先行すると発表し注目を集めた。プリンストン大学客員教授や地球フロンティア研究システム地球温暖化予測研究領域長を務めるなど、後進の指導も精力的に行ってきた。ブループラネット賞、ボルボ環境賞、朝日賞、ベンジャミン・フランクリンメダル、米国気象学会ロスビー賞、米国地球物理学連合ウィリアム・ボウイ・メダルなど受賞多数。米国科学アカデミー会員。
- 山形俊男博士(海洋研究開発機構特任上席研究員)
1971年に東京大学理学部を卒業後、九州大学助教授、東京大学教授・理学部長/理学系研究科長、地球フロンティア研究システム気候変動予測研究領域長などを歴任。エルニーニョ現象の発生機構の解明やインド洋のダイポールモード現象の発見、予測など、海洋と気候変動の研究において世界の指導的立場にある。2012年に東京大学を定年退職。現在、海洋研究開発機構特任上席研究員、笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員、京都大学特任教授、南京情報科学技術大学栄誉教授などを兼務。米国気象学会スベルドラップ金メダル、国際海洋物理科学協会プリンス・アルバート I世金メダルなど受賞多数。フランス海洋アカデミー外国人会員。2004年紫綬褒章受章。
- 【お申込み】
- 2017年10月30日(月)17:00までに本ページお申し込みフォームよりお手続きください。
- ※定員になり次第締め切らせていただきますので、予めご了承ください。
- ※お申込みの際に皆様からいただく個人情報は、当財団の主催または後援によるセミナー、講演会等へご案内する際に使用させていただきます。
- ※駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用ください。お車でお越しの際はお近くのコインパーキングのご利用をお願い致します。
特別講演「地球温暖化と海洋」資料(PDF、約2.7Mbyte)
科学者向けの追加資料(PDF、約3.2Mbyte)
【お問い合わせ】
海洋政策研究所 角田智彦
お問い合わせはこちら
Fax: 03-5157-5230
募集は終了しました