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Obama and Asia‐オバマ政権のアジア政策と日米関係の展望

募集は終了しました

ヴィクター・チャ氏
(ジョージタウン大学准教授、戦略国際問題研究所韓国部長

2009_03_img01.jpgオバマ政権の成立は、アメリカのアジア戦略をどのように変えたのだろうか?あるいは、変化などなかったのだろうか?民主党政権の誕生で大きな変化を経験した日本は、その中でどのように位置づけられているのだろうか?日米ともに新政権を迎えたことによって、日米関係にはいかなる変化が起きたのか?2009年12月10日、アジア問題の専門家であるジョージタウン大学准教授ヴィクター・チャ氏を講師に、オバマ政権のアジア戦略と日米関係の現状に関する講演が行われた。

チャ氏によれば、オバマ政権発足当初のアメリカとアジアの関係は、全般的な関係の好転と、アメリカの戦略の基本的継続という二つの特徴をもっていた。インドネシアとハワイに在住した経験があるオバマ大統領の登場は、アジア各国の世論調査において軒並み高い評価をもって迎えられた。また、オバマ政権も、日米関係の重要性の確認、ステークホルダーとしての中国、北朝鮮への硬軟両様の対応といった、前ブッシュ政権の良き遺産を踏まえた対応をとったのだと、チャ氏はいう。

2009_03_img02.jpgしかしながら、オバマ政権は、大統領のアジア歴訪に際して、困難に直面する。日米関係に関しては、民主党新政権の誕生を踏まえ、オバマ政権はその変化を見極めつつ、両国の差異を強調しないように対応した。しかし、鳩山首相の対応は、日米間の協調より差異を、公にするものであったと、チャ氏は批判する。こうした齟齬は、グローバルなアジェンダを共有する同盟として、日米関係を深化させようとする努力を後退させるものだというのである。

また中国に関して、チャ氏は、前ブッシュ政権に比してオバマ政権は中国が協調姿勢をとることへの期待値が高いがこれは過度な期待であり、時間の経過とともに失望へと変わるだろうという。また、オバマ政権になってから、中国が経済力を対米圧力に使えるかのようにとらえている兆候がみられる。しかし、チャ氏によれば、アメリカは中国に一方的に依存しているのではなく両国が相互依存関係にあるのであり、アメリカが中国の経済圧力に屈することはありえない。

朝鮮半島情勢に関してチャ氏は、米韓関係が非常に良好に推移している半面で、北朝鮮に対して、アメリカは必ずしも有効な手段をもたないことを指摘する。チャ氏によれば、アメリカは北朝鮮との交渉を継続し、その核開発を一定の範囲にコントロールする必要があるが、同時に米朝交渉が全面的な問題解決を生み出すこともまた期待できない状況にある。現在北朝鮮の核・ミサイル開発を抑止する有効な手段をアメリカは保持しておらず、北朝鮮の核保有が既成事実化していく危険性があるとチャ氏は危惧する。

2009_03_img03.jpg最後にチャ氏は、アメリカのアジア同盟網が、大きく変容していることに注意を喚起した。チャ氏によれば、アメリカとアジア同盟諸国は、冷戦期、共産主義という共通の脅威、民主主義と資本主義という共通の価値観を主な推進剤として同盟関係を維持してきた。冷戦後もこの潮流は継続していたが、自由な市場という第二の変数は、自由貿易協定がアジア各国間で結ばれ、またこれに対するアメリカの態度が国内事情により不明確であるため、不透明性を増している。さらに現在、安全保障と価値観という二つの要素に加えて、第三の変数が大きな役割を果たすようになってきたと、チャ氏は主張する。それがすなわち、ポピュリズムである。日米両国が、いかにポピュリズムを管理し、共通の利益を促進できるのか、そこに同盟の未来がかかっていると指摘して、チャ氏は講演を締めくくった。

「Obama and Asia‐オバマ政権のアジア政策と日米関係の展望」

募集は終了しました

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