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オバマ大統領のアジア政策と日米関係の展望

募集は終了しました

ロバート・ハサウェイ氏
(ウッドローウィルソンセンター・アジアプログラムディレクター)

2008_02_img01.jpgオバマ大統領の下で、日米関係はどのように変化するのだろうか?台頭する中国にオバマ政権はどのように対処し、その中で日本をどのように位置づけているのだろうか?2009年2月10日、ウッドロー・ウィルソンセンター、アジアプログラムディレクターのロバート・ハサウェイ氏を講師に、オバマ政権のアジア政策と日米関係の展望に関する講演が行われた。

ハサウェイ氏は、オバマ大統領を冷静沈着で知的であり、自制心に富んだ、そして同時に理想を見据えたタフな現実主義者であると高く評価する。しかしまた、オバマ政権成立時の政治状況は、極めて厳しいものであると指摘する。すなわち、イラクとアフガンという二つの戦争を戦い、特にアフガン情勢は安定への道筋がまったく見えず、未曽有の金融危機によってアメリカ経済は失速し、資本主義の魅力も大幅に減退、アメリカ国内にも問題が山積しているのである。この状況で、ハサウェイ氏は、アジア問題は、オバマ政権にとって優先順位が高い問題ではないという。まずなによりも、全世界的な経済・金融危機、そして国内問題に、オバマ政権は傾注せざるを得ないからだ。

こうした厳しい状況におかれているオバマ政権だが、アジアとの関係は、どのような状況からスタートするのだろうか?ハサウェイ氏によれば、ブッシュ前政権は多くの負債を残したが、その数少ない業績が、アジア政策であったという。すなわち、日米同盟関係はブッシュ大統領と小泉首相の下で強化・深化し、ブッシュ政権発足時に緊張していた米中関係も安定軌道に載っており、インドとの関係も進展している。オバマ大統領は、比較的良好な状況で、アジア政策に着手することが可能なのだ。


2008_02_img02.jpgでは、こうしたオバマ政権には何ができ、日本はどのようなことが期待できるのだろうか?ハサウェイ氏は、まず、日本でよくみられるような、オバマ民主党政権は、クリントン政権のように、米中関係を重視して日米関係を軽視資するのではないか、「ジャパン・パッシング」がおこるのでは、といった不安は、日本側の杞憂であると指摘する。ハサウェイ氏によれば、オバマ政権は、中国を競争相手と位置づけており、日米関係のような緊密な友好関係を築きうる相手だと捉えていない。米中両国の価値観には大きな隔たりがあり、中国政府の施策はアメリカに反感を抱かせることがしばしばであるし、その軍事力の台頭は、安全保障の専門家から見れば大きな脅威に他ならない。こうした価値観の相違や軍事衝突の回避のために、アメリカは中国との交渉を密にし、深刻な対立へと発展するよう努力しているのだと、ハサウェイ氏は言う。

アメリカから見た日本は、中国とは全くことなる対象なのだと、ハサウェイ氏は指摘する。アメリカは、中国とは異なり、日本を軍事的・戦略的な挑戦者と認識していない。また日米両国は、中国の環境問題のリスク、資源の過度な消費、知的財産権問題、食品の安全といった諸問題に関して利害を共有している。米中関係の緊密化とは中国問題をマネージするためのものであり、その意味で、日米関係に直接影響を及ぼすものではない。ハサウェイ氏によれば、アメリカのアジア政策にとって日本が「要石」であることに全く変化はないのである。

もうひとつ日本側の主たる懸念材料であるアメリカの保護主義についても、ハサウェイ氏は、オバマ政権のスタンスに揺らぎはないと言う。米議会、そしてアメリカ社会に、保護主義を求めるあることは疑いないが、ハサウェイ氏によれば、この保護主義は、日本ではなく中国を標的にしたものである。さらに、ハサウェイ氏は、オバマ大統領はグローバルな経済問題解決のためにも、保護主義を執ることはマイナスであるとの判断をとっており、実際、議会主導の保護主義の動きに抵抗していると指摘する。ハサウェイ氏は、オバマ政権は、世界の国々の声に耳を傾ける、外交を通じたコンセンサス作りを実践しており、将来に希望をもてる政権なのだと述べて、講演を締めくくった。

「オバマ大統領のアジア政策と日米関係の展望」

募集は終了しました

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