Ocean Newsletter
オーシャンニューズレター
第607号(2026.07.20発行)
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編集後記
(公財)笹川平和財団海洋政策研究所所長◆牧野光琢
◆海の日は年間に15日指定されている“国民の祝日”の一つである。今年の海の日は7月20日(月)で、土日と合わせた3連休には全国各地で海洋関連イベントが開催される※1。多くの人々が海の恵みに感謝するとともに、海に関する理解を深める機会となってほしい。◆海の日の由来は、1876(明治9)年に遡る。明治天皇が東北・北海道を巡幸された後、灯台巡視船明治丸で横浜港へ戻られた日が7月20日であったことを記念したものだという。1941年にこの日が「海の記念日」に指定され、1995年に 「海の日」と改称されるとともに祝日になった。2003年からは、3連休化(ハッピーマンデー)のため毎年7月の第3月曜日となったが、今年はちょうど元来の日付の7月20日にあたっており、個人的には記念の思いもひとしおである。◆世界に目を転じると、毎年6月8日は「世界海の日(World Oceans Day)」である。1992年のこの日、リオ・デ・ジャネイロの国連環境開発会議においてカナダが提唱し、2008年には国連総会決議で正式に指定された。今年も国連海事機関(IMO)やユネスコ政府間海洋科学委員会(IOC)をはじめ、全世界の海洋関連機関で、海と人とのつながりや、海の価値、海の保全などに関するイベントが開催された。その一環として、海洋に関する包括的報告書、『世界海洋評価(World Ocean Assessment)』の第3版、通称『WOA III』※2が国連から刊行されている。2015年、2021年に続く今回のWOAでは、IOC議長で東京大学総長特使の道田豊先生が、専門家グループの一員としてその編纂に大きく貢献された。◆海はわれわれ生命のふるさとであり、国と国、人と人、文化と文化をつなぐ。この海を通じて、地球と人類の持続可能性を高め、世界の平和も実現できるはずである。これから世界ではPost SDG14に関する議論も活発になっていくが、海洋立国を目指す日本の海洋専門家たちは、その議論にしっかりと貢献していかなければならない。(所長 牧野光琢)
※1 海の日記念行事 https://c2sea.go.jp/entry-700.html / (公財)日本海事広報協会>海のイベント検索画面 https://www.kaijipr.or.jp/event/
※2 The Third World Ocean Assessment(WOA III) https://www.un.org/regularprocess/woa3
※2 The Third World Ocean Assessment(WOA III) https://www.un.org/regularprocess/woa3
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