「海洋白書2007」は、わが国の海洋問題の総合的・横断的取り組みに資するため、多方面にわたる海洋・沿岸域に関する出来事や活動を「海洋の総合的管理」の視点に立って分野横断的に整理・分析し、とりまとめたものである。
今回の白書第1部では、最近わが国で急速に進展してきた海洋基本法制定に向けた動きを中心に海洋政策の新潮流を考察する。海洋をめぐる様々な問題がようやく政党・政府の政策担当者を動かし、総合的海洋政策のあり方が議論されて今国会に超党派の議員立法で海洋基本法が提出されたこと、それを契機として、今度は海洋基本計画という新しい枠組みの中にその重要性が位置付けられるということを目指して海洋の様々な分野の取組みが活性化してきていることにご注目いただきたい。

海洋基本法制定に向けて／各国の海洋政策の取組み／海洋管理のための情報整備

洋の基礎研究と新しい技術開発／地球深部探査船「ちきゅう」とその科学的課題

21世紀の海事政策の理念「持続可能な海事活動」／海洋環境の保護と海事活動

「海を護る」－新しい海洋安全保障の提言－／東アジアの海の協力／沿岸海域・排他的経済水域と安全保障

海洋政策／海洋環境／生物・水産資源／資源・エネルギー／交通・運輸／空間利用／セキュリティ／教育・文化・社会／海洋調査・観測／技術開発

国連およびその他の国際機関の動き／各国の動き／アジア・太平洋の動き／その他の動き

• 海洋政策大綱－新たな海洋立国を目指して－／海洋基本法案（仮称）の概要／東京宣言「海を護る」／第３期科学技術基本計画関係

＊「海洋白書2007」は、書店で販売(成山堂書店：税込価格1,995円)いたします。