アフリカ東海岸には、いくつかの主要な物流回廊(道路、鉄道、パイプライン)があります。これらの港から内陸部までの回廊は、特に東アフリカと南アフリカの内陸国にとっては、生命線とも言えるインフラストラクチャーです。日本はこれまで、これらの国々の経済発展を支援してきました。
日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想は、ルールに基づく国際秩序を統合的かつ透明性のある方法で確保することにより、インド太平洋地域を国際公共財として発展させることを目指しています。この構想では、インド太平洋地域全体の平和と繁栄を確保し、地域内の国々に安定と繁栄をもたらすための結束を重視しています。
アフリカ東海岸の物流回廊は、インド太平洋地域におけるシーレーンの終端です。これらの回廊の機能を維持・強化することは、この地域でブルーエコノミーを開発するためには不可欠です。即ち、これらの回廊は、複数の文脈において日本にとって大きな戦略的重要性を持っています。
しかし、一部の研究者は、日本政府や企業のFOIPへの関心が、東南アジアや南アジアに集中しており、東アフリカへの関心が相対的に低いことを懸念しています。また、東アフリカのどの物流回廊が重要なのか、なぜ重要なのかという日本の認識が更新されておらず、援助や開発の優先順位が現状に合っていないという懸念もあります。
本国際会議では、東アフリカにおける物流回廊の持続的な発展と成長のために、日本や世界がとるべきアプローチや、シーレーンの安定的な機能を確保する方法について、研究者が意見を交換します。
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基調講演
「『自由で開かれたインド太平洋』と東アフリカの物流回廊」
ブレンドン・キャノン カリファ大学(在アブダビ・アラブ首長国連邦)助教授
「海洋から東アフリカの物流回廊へ」
秋元 一峰(元海将補) 笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員 |
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ディスカッション
「米国政府の視点から」
カール・ブルック 環境法研究所(在ワシントンDC・米国)上席弁護士
「『自由で開かれたインド太平洋』ビジョンの観点から」
相澤 輝昭 (元一等海佐) 防衛大学校防衛学教育学群准教授
「ブルーエコノミー開発の観点から」
小林 正典 笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員
渡邉 敦 笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員 |
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※登壇者・パネリストは都合により変更となる場合がございます。 |
登壇者
秋元 一峰
笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員
登壇者
カール・ブルック
環境法研究所(在ワシントンDC・米国)上席弁護士
登壇者
相澤 輝昭
防衛大学校防衛学教育学群准教授
登壇者
小林 正典
笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員
登壇者
渡邉 敦
笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員