いわゆる気候変動の影響により、現在北極の環境は大きく変化しつつあります。この変化は北極海航路の開発や新たな資源開発といった良い影響も発生していますが、永久凍土の崩壊や山火事の多発といった負の影響も発生しています。また、これらの変化に対応するためには、特定の学問分野や政策分野にとどまらず、さまざまな視点からアプローチが求められています。
そこで、今回の海洋フォーラムでは、このように大きな変化が発生している北極の現状と今後求められる取り組み、そして海洋政策への影響について、小林快次・北海道大学総合博物館教授にご講演いただきます。また、講演後には、現在の北極の状況を踏まえて、我々が取り組むべき課題とその方策について、急激なパラダイムシフトが生じつつある現在の情勢が今後の国際関係や海洋ガバナンスへ与える影響について、小林教授と高井研・海洋研究開発機構超先鋭研究開発部門長による座談会も開催致します。