登壇者
角南 篤
笹川平和財団海洋政策研究所長
海洋政策研究所では、採集・狩猟時代以来魚食が身近なものであった日本人が、地球温暖化による環境の変化、海洋汚染、水産資源の減少などが引き起こす様々な問題に向き合い、どのように魚食の未来をよりよいものにしていくことができるかを様々な視点から論じた『日本人が魚を食べ続けるために(第1巻)』と生物多様性保全のための取り組みについて、水産物の乱獲防止やゴミの清掃などの多様性を阻害する要因の排除、海洋保護区や人口魚礁の設置といった積極的な保全策という2種類の方策から考察をした『海の生物多様性を守るために(第2巻)』と題した書籍『海とヒトの関係学』シリーズを2月に刊行しました。
そこで、今回の海洋フォーラムでは、海洋をめぐって起こっているさまざまな問題に対し、研究者はもとより行政、NPO、魚介類に関係する業界関係者から、海をキーワードに活動する市井の人たちに至るまで、多様な視座と論により考察し、その本質と課題を浮き彫りにすることを目指した本シリーズの趣旨を踏まえて、編著者と執筆者をお招きし、本シリーズの紹介を通じて海洋の将来に向けた議論を行います。
1 | 開会挨拶 角南 篤(笹川平和財団海洋政策研究所長) |
2 | 「海とヒトの関係学にこめた想い」 秋道 智彌(山梨県立富士山世界遺産センター所長) |
3 | 「これからも魚を食べ続けるためには」 高橋 正征(東京大学名誉教授) |
4 | 「ホンビノスガイから考える沿岸域の生態系」 風呂田利夫(東邦大学名誉教授) |
5 | 「海とヒトの関係から考える海洋保全の未来像」 八木 信行(東京大学大学院農学生命科学研究科教授) |
6 | 「パネルディスカッション(座談・質疑):将来に向けて取り組むべきこと-国際社会のなかで-」 モデレータ:角南 篤 ・秋道 智彌 パネリスト:高橋 正征・風呂田利夫・八木 信行 |
笹川平和財団海洋政策研究所長
山梨県立富士山世界遺産センター所長
東京大学名誉教授
東邦大学名誉教授
東京大学大学院農学生命科学研究科教授