登壇者
宮 正樹
千葉県立中央博物館生態・環境研究部長
科学技術が急速に発展した今日においても、「どこにどんな生きものがいるのか?」というシンプルな問いに答えるのは簡単ではありません。特に水生生物である魚の場合には、魚を潜水観察したり漁具で採集したりなど、多大な労力や費用、時間や専門知識が求められます。
そこで、今回の海洋フォーラムでは、魚が水中に放出したDNA(環境DNA)を用いて、そこにどんな魚が棲んでいるのかが分かる環境DNAメタバーコーディング法(多種同時並列分析法)の概要と実際について、最新の研究成果に基づき、われわれの海に対する既成概念に対して今後この技術がどのようなインパクトを与えるのかについてご講演頂きます。
なお、今回の海洋フォーラムに先立ち、同日10時より当研究所とJST-CRESTとの共催にてJST-CREST「海洋生物多様性」研究領域公開シンポジウム2019第1回「環境DNA技術の現在:生態系観測の未来を展望する」を開催致しますのでぜひご参加下さい(詳細はこちらをご参照下さい)。
千葉県立中央博物館生態・環境研究部長