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一般事業 豊かな社会の創造と民間非営利活動~民間非営利活動に関する調査研究

2006年
事業

非営利組織の正当性に関する調査研究

事業実施者 Hauser Center for Nonprofit Organization, Harvard University(ハーバード大学ハウザー非営利センター/米国) 年数 3/3
形態 自主助成委託その他 事業費 15,706,060円
事業内容
昨今、非営利セクターがさまざまな政策策定の場へ積極的に参画する一方、その「正当性」をどのように考えるかが問題になっています。 SPFが2001、02年度に支援した「非営利組織評価理論」事業の成果物では、非営利組織が透明性を確保し、アカウンタビリティが向上すれば、その存在意義や活動内容が社会から正当なものと認められることにつながるとされています。本事業では、前事業の結果を踏まえ、世界各地の実務者や研究者間の議論を促進し、その結果をもとに非営利セクターが活用できる理論やツールを提示することを目的としました。事業は、ハーバード大学ハウザー非営利センターと世界的規模のNGOネットワークであるCIVICUSが共同で実施しました。
本年度は、ピッツバーグ大学国際公共大学院(06年4月)、シラキュース大学モイニハン国際問題研究所(06年4月)、「国際アドボカシーNGOs年次ワークショップ」06年6月、於ロンドン)、「CIVICUS世界大会」(06年6月、於グラスゴー)、「国際NPO学会年次大会」(06年7月、於バンコク)、「米国NPO学会年次大会」(06年11月、於シカゴ)などで、NPOの正当性やアカウンタビリティを議論するためのセッションを設けました。また、上述のCIVICUS世界大会にあわせて「第2回実施者会議」を開催し、欧州、北米、中南米、アジア、太平洋島嶼、中東、アフリカから約30人の実務者や研究者が出席しました。
一連の活動の結果、非営利セクターがこの問題に取り組むうえでの課題、正当性に関する論理的考察、アカウンタビリティ規範論、理論を実施するための既存のツールやモデルの活用方法などが総括的に盛り込まれた報告書『市民社会の正当性とアカウンタビリティ:展望と課題』が完成しました。この報告書はフランス語、スペイン語、アラビア語にも翻訳されました。さらにCIVICUSのウェブサイト内に、正当性、透明性、アカウンタビリティに関するセクションを立ち上げ(www.civicus.org/new/LandT_Overview.asp)、関連分野の論文・調査研究結果、既存のツール(評価ツール、行動規約など)、会議・イベント情報、本事業の実施期間中に活用・作成した資料などの情報を提供しました。

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