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一般事業 世界的政策課題:揺れる国民国家と新たなる世界秩序の構築に向けて~開発と移行経済:東アジアモデル

1999年
事業

中央アジア諸国の移行経済支援

事業実施者 笹川平和財団 年数 6/6
形態 自主助成委託その他 事業費 29,799,602円
事業内容
中央アジア・コーカサス地域諸国は、独立10年目を迎えようとしています。独立以来、西側先進国や国際援助機関からの指導・協力をもとに、政治の民主化と経済の市場化を基盤とする国家建設を目指してきました。しかし、体制転換の道のりは必ずしも平坦ではなく、各国の経済指標も、依然として悪い状況が続いています。
このような状況の下で、SPFは1994~99年度の6年間、中央アジア5か国(カザフスタン、キルギスタン、ウズベキスタン、トルクメニスタン、タジキスタン)の市場経済移行の支援活動を行ってきました。東アジア諸国の経済開発の専門家の協力を得て、政策研究、視察研修、定期成果発表報告会、成果物の出版という4つの領域で、事業の展開を図ってきました。
事業の最終年度である99年度は、主に視察研修、研究成果を公表するためのセミナーの開催と出版物の刊行、中央アジア地域の非公式対話の定例国際会議「SPFイシクルフォーラム」の開催といった事業活動を行いました。
99年7月に、オックスフォード大学の協力を得て、イギリスを研究の拠点とするヨーロッパの学者・研究者に事業の成果普及活動を行ったほか、中央アジアの社会・政治・経済などのテーマについての研究報告を行いました。8月には、トルクメニスタンとタジキスタンの代表5人を対象に、日本、マレーシアへの視察研修を行いました。10月には、トルクメニスタンの外務省や投資庁などの協力を得て、アシガバードにおいて、「第5回SPFイシクルフォーラム」を開催しました。フォーラムには中央アジア地域の内外からの専門家約60人が参加し、「中央アジアの国際経済への統合」をテーマに、国別の経済情勢、部門別の現状、中央アジア地域の協力体制、ならびに中央アジア諸国のWTOへの加盟の課題等について議論しました。また、『Central Asia and the New Global Economy』と『Economic Reform in Turkmenistan』という2冊の出版物を刊行しました。
6年間の事業を通じ、中央アジア諸国に対して以下のような成果をあげることかできました。
  • 人的資源の蓄積への寄与
  • 東アジア諸国の経済発展経験の普及
  • 東アジア地域の新興工業国への知的支援を含めた経済協力の促進
  • NGO主導による日本・東アジア・中央アジアという多国間連携型協力の枠組みの確立および、今後の国際社会における新たな経済協力のモデルケースの提供

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