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一般事業 多元的価値観の共存に向けて~地域共通問題に関する対話と交流

2000年
事業

アジア太平洋地域におけるアメリカの役割:21世紀へ向けての日米関係の含意

事業実施者 Center for Strategic and International Studies(CSIS)(国際戦略研究所/米国) 年数 3/3
形態 自主助成委託その他 事業費 11,025,500円
事業内容
1 9 8 0年代から始まった東アジア地域の急成長、そして9 0年の冷戦終結によって加速度的に発展してきたアジア太平洋地域における地域協力は、冷戦終結後1 0年を経て、2 1世紀には政治、安全保障、経済、社会、文化、宗教などの諸要因によって既存の秩序の根本的な変化をもたらすものと思われます。その変化の兆しを把握し、この地域の安定的かつ持続可能な発展を確立することが求められています。
こうした状況の下、本事業は98年度から2000年度にかけて行われました。日・米・東アジア諸国の専門家が共同して、アジア太平洋地域の政治、経済、文化、宗教を含めた社会情勢の現状分析と今後の見通しについて研究を行い、この地域の新たな秩序形成における米国の役割と日米両国の協力関係にかかわる課題を抽出し、政策提言と出版によって一般普及、啓蒙活動を行うことを目的としました。
初年度である9 8年度は、国際戦略研究所(C S I S)と日本の平和安全保障研究所がそれぞれ専門家グループを形成し、朝鮮半島の安全保障、ならびに韓国や東南アジア諸国の金融危機に焦点をあてた共同研究を実施しました。また、1 0月2 1、2 2日に東京で行われた研究調整会議の成果を踏まえて、9 9年3月に研究成果の報告書を取りまとめました。
9 9年度は、東南アジア諸国を中心に、アジア金融危機がもたらした経済・金融や社会・政治にかかわる問題点と課題の解決に向けて、関係各国が取り組んでいる方策を点検した上で、今後のアジア太平洋地域における社会・政治や経済・金融の安定的な発展に欠かせない変革促進のため、日米両国が果たしうる役割について検討しました。
事業の最終年度である2000年度は、2 1世紀のアジア太平洋地域の秩序形成における米国の役割、日米両国の協力関係において歴史と文化がどうかかわっていくかをテーマに研究を行いました。さらに、初年度、第2年度と検討してきた朝鮮半島の安全保障、東アジアの金融危機の研究成果とあわせて、今後のアジア太平洋地域における社会・政治、経済・金融の諸側面の安定的発展促進のために、日米両国が果たしうる役割についての提言を行いました。これらの研究成果は、『The US Role in the Asia Pacific at the Turn of the Century: Issues, Structures, and Strategic Implications of Remembering and Forgetting』として、CSISから出版されました。

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