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一般事業 多元的価値観の共存に向けて~情報の共有と地球社会に向けての発信

2004年
事業

フォーラム2000会議:グローバルギャップの打開をめざして

事業実施者 Forum 2000 Foundation(フォーラム2000財団/チェコ) 年数 2/2
形態 自主助成委託その他 事業費 11,937,500円
事業内容
チェコのヴァーツラフ・ハヴェル前大統領の主導の下、1997年に「フォーラム2000会議」が開始されました。ノーベル賞受賞者、各国首脳、宗教指導者などが一堂に会するこの国際会議は、人類共通の問題を議論し、共存のための思想を打ち出すことを目指し、5年にわたってプラハで開催されてきました。
2002年度からは装いを新たに、「グローバルギャップの打開をめざして」をテーマに再出発しました。グローバリゼーションの推進役である世界銀行、国際通貨基金(IMF)、世界貿易機関(WTO)、多国籍企業などの代表、反グローバリゼーションを唱える国際NGOの代表や社会活動家、両者の橋渡し的役割を果たす識者などに、グローバル化がもたらした諸問題について対等な立場で議論を戦わせる場を提供し、具体的かつ実効性のある解決策を見いだすことを目的としています。
会議は、毎年10月にプラハで開催されました。ハヴェル前大統領、南アフリカのフレデリック・デクラーク元大統領、ヨルダンのハッサン皇子、日本財団の笹川陽平理事長をはじめとする出席者が、全体会議に続いて「情報格差とメディアの役割」「多国籍企業の責任とアカウンタビリティ」「対外債務の正当性」「地球公共財の所有権」などをテーマとするワークショップで議論を交わし、具体的提言をまとめました。
本年度の会議は、10月17~19日に開催されました。「グローバル化する世界における市民社会の役割」をテーマに、約30人の参加者が3つのワークショップに分かれ、①政治の中の市民社会、②グローバル・ガバナンス、③市民社会と経済の国際化について討議しました。
毎年のワークショップでまとめられた提言は、G8首脳、国際機関、各国政府機関や指導者などに配布され、各国首脳からの反響も寄せられています。会議中は対立する陣営間での意見の相違が顕著になる場面もありましたが、参加者からは「この会議は対立する相手に直接自分の組織や立場を代表して意見を述べることができる貴重な場であり、さらにその発言を各国首脳や国際機関の代表に届けることのできる、他に類をみない会議である」という高い評価を得ました。
また、本会議の付随プログラムとして毎年開催されている宗教代表者会議では、ダライ・ラマ師をはじめ、仏教、イスラム、ユダヤ教、キリスト教などの指導者が、宗教間対話の必要性、宗教と政治のかかわりなどについて議論しました。

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