国後島

国後島の面積は北方領土全体の30%にあたり(Ref.1)、沖縄本島よりも大きい。千島弧上に形成された島で、南から泊山、羅臼山、爺爺岳、ルルイ岳の4つの活火山を有する。これらのうち、北東部に位置する爺爺岳は標高1,722mで北方領土の最高峰である(Ref.2)。

明治15年ころから漁業の将来性に着目した日本人が相次いで渡島し、昭和14年には8,341人となった。主な市街は泊、東沸、古釜布、植内、乳呑路等で、いずれも島の東海岸に集中している。泊市街は本島の中心地で、役場をはじめ警察署や営林区署、漁業組合事務所、高等小学校、病院などがあった(Ref.3)。

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留夜別沖より爺爺岳を望む
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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材木岩の景観
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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Ref.1外務省『われらの北方領土』2018年版
Ref.2気象庁『北海道の活火山』
Ref.3:北海道千島調査所編『千島調査書』領土復帰北方漁業対策本部, 1956年(昭和14-16年の調査)


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