東沸川

東沸川(とうふつかわ)は長さ約4kmの川で、東沸湖を水源として平地を緩やかに流れ、東沸港の中央に流入する。東沸橋付近では川幅約10m、水深0.8mである。上流の河底地質は、砂に泥土の混ざったものであり、東沸橋付近から河口にかけては全て砂質である(Ref.1)。

河口の左岸に漁業組合が片枠(木枠の中に玉石を入れ、河岸等の浸食を防ぐために用いられたもの;Ref.2)を設置したことで、暴風や波浪などの影響を受けず、鮭鱒の溯上が多かった(Ref.1)。

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東沸川のヒメアジ漁と手前の樽に魚を分配する光景(泊村東沸地区東沸)
写真提供:千島歯舞諸島居住者連盟

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Ref.1:北海道千島調査所編『千島調査書』領土復帰北方漁業対策本部, 1956年(昭和14-16年の調査)p.146
Ref.2国土交通省資料