白糠泊港

白糠泊港は、国後島東海岸のほぼ東端にある白糠湾（しらぬかわん）の北東隅に位置し、 赤石鼻とイカバノツ岬の間にある (Ref. 1) 。

白糠湾は、湾口幅12kmの南々東に開いた湾で、湾口付近の幅は約12km、奥行きは6km強で半円形をしている。湾の両端あたりは断崖絶壁で、湾奥の背面は東ビロク湖または森林地帯に遮られている。全体的に平地が少なく、白糠泊の小部落が存在したのみである。 海岸は一帯が砂浜だが、両側には岩盤が連なって露出している。海岸から300m沖までは暗礁が点在するものの、中央部は船の停泊に適していた。湾の後方は高さ約30～40mの丘陵に囲まれており、そこからわずかな水が、渓流となって海に流れ込んでいる（Ref.1）。

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白糠泊湾（留夜別村白糠泊地区白糠泊）
写真提供：千島歯舞諸島居住者連盟

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白糠泊周辺の海岸を望む（留夜別村白糠泊地区白糠泊）
写真提供：千島歯舞諸島居住者連盟

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白糠沖より白糠泊の森林と人家４棟（留夜別村白糠泊地区白糠泊）
写真提供：千島歯舞諸島居住者連盟

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Ref.1：北海道千島調査所編『千島調査書』領土復帰北方漁業対策本部, 1956年（昭和14-16年の調査）p.148