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一般事業 国際的視野における民間公益活動:社会的認識の向上と諸機能の活性化~キャパシティ・ビルディング

1999年
事業

アジアのフィランソロピー組織の人材育成

事業実施者 Philippine Business for Social Progress (PBSP)/フィリピン 年数 3/3
形態 自主助成委託その他 事業費 2,870,409円
事業内容
アジア太平洋地域の非営利セクターはめざましい発展をとげていますが、この分野の人材は不足しており、またその専門性も十分に開発されているとは言えません。本事業は、アジアの非営利セクターに資金提供をする組織の人材を育成することを目的としています。
事業の1・2年度は、主にアメリカの組織と協力してトレーニングコースを設計し、人材育成を行いました。しかし、そこで使われた教材(事例、逸話などをまとめたもの)が欧米の経験に基づくものだったため、最終年度である本年度は、今後の人材育成に役立てるため、アジアの事例集を作成することになりました。
1・2年度にフィリピンで行われたトレーニングコースに参加したインドネシアとタイの研修生たちの所属する組織が、PBSPの協力を得て人材育成プログラムを実施しており、人脈のネットワークを形成しています。そこで、フィリピン(2件)、インドネシア(3件)、タイ(3件)の3か国、合計8件の事例について、専門家に調査・執筆してもらいました(うち、フィリピンの事例1件は、PBSPが独目に調査・執筆)。
事例集は、1・2年度に開発・実施した4つのうち、①資金調達技術と原則、②企業とコミュニティの関係、③効果的に機能する理事会の形成、の3テーマを対象としました。
①では、イスラムの慣習に基づく資金調達(インドネシア)、障害者のためのコミュニティをベースとした資金調達キャンペーン(タイ)、都市の緑化事業へのキャンペーン(フィリピン)、②では、鉱山が周辺の住民のために行った社会頁献活動(インドネシア)、アグロインダストリーの会社が一つの村を農村開発のモデル事業として取り上げた例(タイ)、③では、家族計画を促進する財団の組織改革(インドネシア)、環境とコミュニティ開発のための財団の組織形成(タイ)、環境保護区のためのNGOのネットワーク組織の組織形成(フィリピン)が取り上げられました。
上記の8つの事例をまとめた『Strengthening Capabilities of Asian Civil Society Organizations: A Case Book on Fundraising, Corporate Community Relations and Effective Board Development』が150部作成され、今後の人材育成のコースで役立てられることになりました。

一般事業 キャパシティ・ビルディング に属する事業

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