非営利セクターの資金基盤強化と債務スワップ

ＳＰＦは、非営利セクターの資金基盤強化のためのさまざまな取り組みを支援してきました。そのなかで、非営利セクターが債務スワップの機会を活用し、途上国の債務を貧困削減などを目的とする事業や基金の設立に活かすことが､現状の改善につながることが明らかになってきました。本事業は、南米南部共同市場（ＭＥＲＣＯＳＵＲ）諸国の非営利セクターの教育債務スワップ実現に向けた取り組みを通じて、非営利組織の参画の下、債務スワップを成功させるための条件・要因や交渉締結後の資金管理に関する評価方法などの分析を行い、債務スワップが非営利セクターの資金基盤強化にどのように寄与するかを検証・評価することを目的としています。
本年度は前年度に引き続き、①対象国の国別セミナーや地域会議（2007年11月、於チリ）、②債務スワップ交渉への参両支援、③関連情報共有のためのウェブサイト構築などが行われました。一連の活動を通じ、07年12月のアルゼンチン・スペイン間の5000万ユーロの教育債務スワップ協定の締結に貢献できました。