地域の国際化プログラム

助成2事業（「インドネシアへの木工協力」、「環日本海図書館ネットワーク構築プロジェクト」（27ページ参照）が最終年を迎え、各々事業の広がりを確固としたものにし、自立継続を視点に置いた活動を展開しました。特に神愛保育園の木工協力事業は、地域への波及と協力によって独自の活動が生まれ、保育園や父母の国際理解教育に発展しました。また、自主事業として実施している「アフリカ・グローバル・リンク・プロジェクト」でも職業高校生のアフリカ理解の促進を図っており、現象としての国際化が急激に進み、多文化多国籍の人々の共生の時代を迎えて、特に発展途上国への協力と次世代の育成に重点を置いた働き掛けを行いました。
また、助成事業に変えて2年目になる「地域の国際化セミナー」は、研究ネットワーク事業の一環として助成した大学生を対象とした「国際協力学習」事業の4年目の成果を地域の国際化運動の枠組みの中で紹介するとともに、大学と市民の協力事業の地域への波及を試みるセミナーになりました。「アフリカ・グローバル・リンク・プロジェクト」やNEAR等、従来はセミナーから事業を成立させましたが、先回の奈良まちづくりセンターのセミナーからは事業からセミナーに引き継がせるプロセスを取るようになり、セミナーを事業の効果的な継続を図る手段のひとつにしました。