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一般事業 激変する社会と相互理解:行動的ネットワークの推進~都市・町・村の国際ネットワーク

1998年
事業

地域の国際化プログラム―アフリカ・グローバル・リンク・プロジェクト

事業実施者 笹川平和財団
地域民間団体等
年数 4/4
形態 自主助成委託その他 事業費 12,450,000円
事業内容
1994年3月ならびに95年3月の「地域の国際化プログラム」セミナー事業での準備を経て、95年4月からアフリカ・グローバル・リンク・プロジェクト(AGLP)が始まりました。日本の地域の国際化を働きかける人材として、海外での貴重なボランティア活動経験をもつ元青年海外協力隊隊員たちに注目し、彼らによる日本の地域からの国際貢献活動のモデルをつくっていこうとする事業です。
このプロジェクトの下で、農村事業、インフォーマルセクター支援事業、および学校ネットワーク事業の3つの協働事業が実施され、日本とアフリカを市民のレベルで結びました。元青年海外協力隊アフリカ派遣隊員を中心とした日本ワーキング・グループと、元日本留学生を中心としたガーナ、ケニアのワーキング・グループが結成され、関係者や関係機関を巻き込んだ活動が広がりました。
農村事業では、ガーナのゴモア・エンプロメム村に対して、愛媛県久万町と岩手県沢内村が農村開発経験に基づいた協力を行い、女性の所得創出のための組合活動が活発になりました。
インフォーマルセクター支援事業では、愛知県と岐阜県のNGO「自立のための道具の会」と、木工訓練を行っている「たくみ塾」が参加して、ケニアの零細木工業者や金属加工業者に対する技術訓練の可能性を検討しました。
また学校ネットワーク事業では、神奈川県、福岡県、岩手県の工業高校や農業高校での活動が宮崎県にも広がり、ケニアやガーナの普通高校や職業訓練校とのネットワークが構築されました。各高校にAGLPクラブができ、生徒たちがアフリカの農村地域における生活向上のための実践的な研究を行いました。毎年夏休みに開催される「国際交流プログラム」では、参加校による研究成果の発表と意見交換が行われ、協働事業を通した相互理解が深まりました。本年度は、日本では9校、ケニア3校、ガーナ4校がこのプロジェクトに参加しました。ガーナで8月9日~20日に開催された「第4回国際交流プログラム」には、各国からの代表者計42人が集まりました。また、農村事業に参加したゴモア・エンプロメム村を訪問して、栄養改善や土壌改良の方法等、実際に実行可能な研究成果の発表を行い、学校ネットワーク事業と農村事業との一体化が図られました。ガーナでは、高校卒業後も学生達のクラブ活動が自主的に続いていること、3か国で参加校数や協力団体が増加した等、事業の広がりや認知が進みました。

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