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一般事業 激変する社会と相互理解:行動的ネットワークの推進~日本語教育

1998年
事業

日本語教育講座開設支援ワークショップ

事業実施者 The University of Tartu/エストニア 年数 2/2
形態 自主助成委託その他 事業費 1,454,672円
事業内容
1980年代に日本が経済大国化したのとほぼ軌を一にして、国内外で日本語を母国語としない人々の日本語学習熱が高まりました。エストニアも同様で、首都のタリン市の高校では、以前からボランティアの日本語教師により高校生と社会人を対象とした日本語の授業が行われてきました。さらに97年9月からは、タルトゥ大学で一般学生向けの正規のコースとして、日本語の授業が開始されています。本事業は2年継続事業として、タルトゥ大学の日本語講座の定着と充実に向けて、研修ワークショップの開催を支援してきました。
初年度は、97年11月に日本語教育の専門家が集まって新講座開設に関する小規模のワークショップを開催し、日本語教育に関する経験の交換、タルトゥ大学のキャンパスの見学、タルトゥ大学の日本語講座の教科書レビュー等を行いました。さらに98年3月には、モニタリングと研修のためのワークショップを開催し、新しい教科書の内容を検討すると同時に、日本語教育に関する最新の経験とアイデアを交換しました。
本年度は、98年6月14~17日にタルトゥ大学でワークショップを開催し、日本、フィンランド、ハンガリーの日本語教育専門家、および現地の日本語教師等が参加しました。タルトゥ大学の新設コースの過去1年の経験の評価を簡単に行い、続けて日本語能力検定試験に関する討論、次にカリキュラムに関する情報交換と討論が行われ、カリキュラム改善のためのいくつかの提案がありました。さらに、文化の相違からくる日本語学習の難しさや楽しさ、そして学習方法等に関して参加者間で活発な意見交換が行われました。
以上のような一連のワークショップでの率直な意見交換を通して、日本語学習と教授法に関するさまざまな課題を認識し、具体的な改善案をまとめることができました。また、エストニアの日本語教師と他国の日本語教師間のネットワーク形成に寄与することができました。

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