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一般事業 激変する社会と相互理解:行動的ネットワークの推進~日本語教育

1997年
事業

「日本語教育と評価基準」国際会議

事業実施者 Oregon State System of Higher Education-Office of Academic Affairs(OSSHE)/米国 年数 単年度事業
形態 自主助成委託その他 事業費 4,340,251円
事業内容
英語圏の国々を中心に、近年、先駆的な教育方法として「standards-based education」が関心を集め始めており、日本語教育界でも、この「評価基準に基づいた教育」のカリキュラム・デザインを実施しているところがあります。これは従来の主観的な評価方法と大きく違う能力評価方法で、学習者の日本語運用能力を明確に評価することができます。以上のような背景のもと、1997年12月11~13日、アメリカのオレゴン州のポートランド市で「日本語教育と評価基準」に関する国際シンポジウムを開催しました。このシンポジウムでは、評価基準に基づいた日本語教育について、その応用が進んでいる国々と、その他の国々の日本語教育代表者が、それぞれの経験と考え方を交換しました。また、日本語の学習環境の改善のため、高等学校以下の日本語教育の改善方法を探りました。さらに、さまざまな国の日本語教師が自分の国の教育方法を紹介し、ポートランド市周辺の学校見学や、パネル・ディスカッションも行いました。

  • 評価基準に基づいた教育方法には、多くの優れた点がある。
  • 評価基準の設定は、第一ステップにすぎない。もっと大切なことは、日本語教師たちにそれを用いた新しい教授方法を教えることである。
  • 全部の生徒を最低基準の日本語レベルに引き上げることも大切だが、同時にレベルを超えた生徒のさらなる向上のための学習ニーズに応える必要がある。
  • 国立(中央)と州立(地方)の評価基準には、相違点がかなりある。
  • 評価基準の良し悪しをはかることは、かなり難しい。
  • 教師が基準をわかっていないと、そのシステム自体、意味のないものになる。

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