2002年
事業
南水北調西線計画における生態環境基礎調査
事業実施者 | 笹川平和財団 黄河水利委員会(中国)(2 0 0 2年度)、華北水利水電学院(中国)(2001年度) |
年数 | 2/2 |
形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 5,749,059円 |
事業内容
近年の黄河の渇水や中上流域の草原の後退は、山東省などの黄河の断流、下流域の灌漑用水や飲料水の不足という深刻な問題を引き起こしています。その早急な解決のため、南水北調計画(揚子江の水を黄河に引き込む事業)が、第1 1次5カ年計画で着工されることになっています。しかし、そのうち西線計画だけは、資金と技術の問題が障害となって、着工に至っていません。当基金は、1 9 9 8年から「南水北調西線計画基礎調査」事業を行い、日本から調査指導者を派遣し調査計画の作成を指導しつつ、中国側と実現の可能性について検討してきました。同時に華北水利水電学院に西線計画実現の可能性調査を委託し、現状を正確に把握しようと努めてきました。調査結果は、西線計画実現の可能性に関する基礎調査として、黄河水利委員会や中国政府に報告されるとともに、国際援助機関など各関係機関に公開されています。また、日本の国土交通省からも情報の提示を求められています。
本事業では、以上の調査報告の結果に基づき、西線計画の実施段階において最も問題となるであろう生態環境問題を正確に把握するため、生態環境の基礎調査を行いました。調査結果は前回の調査報告書と同様、中国政府、国際援助機関、環境省、国土交通省、外務省などに送付されました。具体的な調査内容は以下のとおりです。
2 0 0 1年1 0月、華北水利水電学院に調査委託し、国際生態学研究センター所長、宮脇昭氏の指導の下、0 1年1 1月5~1 1日までの7日間予備調査を行い、0 2年3月に中間報告書を提出しました。続いて0 2年7月1 0~2 4日の1 5日間、黄河水利委員会、国際生態学研究センターが合同現地調査を行い、0 3年3月に最終報告書を提出しました。
調査結果を要約すると、①生態環境は破壊されるものの、着工前から植林などの準備を行えば回復は可能、②流域変更に伴う源流の詳細な調査が必要で、特にメコン河などへの影響その他も考慮する必要がある、③民族問題、宗教問題にも十分注意を払う必要があるというものです。本格的調査を行う前の基礎的調査として、環境省、外務省、中国水利部などもこの調査結果に注目しています。
本事業では、以上の調査報告の結果に基づき、西線計画の実施段階において最も問題となるであろう生態環境問題を正確に把握するため、生態環境の基礎調査を行いました。調査結果は前回の調査報告書と同様、中国政府、国際援助機関、環境省、国土交通省、外務省などに送付されました。具体的な調査内容は以下のとおりです。
2 0 0 1年1 0月、華北水利水電学院に調査委託し、国際生態学研究センター所長、宮脇昭氏の指導の下、0 1年1 1月5~1 1日までの7日間予備調査を行い、0 2年3月に中間報告書を提出しました。続いて0 2年7月1 0~2 4日の1 5日間、黄河水利委員会、国際生態学研究センターが合同現地調査を行い、0 3年3月に最終報告書を提出しました。
調査結果を要約すると、①生態環境は破壊されるものの、着工前から植林などの準備を行えば回復は可能、②流域変更に伴う源流の詳細な調査が必要で、特にメコン河などへの影響その他も考慮する必要がある、③民族問題、宗教問題にも十分注意を払う必要があるというものです。本格的調査を行う前の基礎的調査として、環境省、外務省、中国水利部などもこの調査結果に注目しています。
笹川日中友好基金 世界発信を準備する社会の醸成 に属する事業
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- 中国民間組織による社会セクター改革
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