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一般事業 国際的視野における民間公益活動:社会的認識の向上と諸機能の活性化~社会装置化に向けての諸作業

1999年
事業

アジア地域における資金仲介インターメディアリ(CSRO)の啓蒙促進

事業実施者 The Synergos Institute/米国 年数 3/3
形態 自主助成委託その他 事業費 13,689,744円
事業内容
NGOおよびその資金提供者が多様化・増加する中で、資金譲渡の過程においてミスマッチが生じています。資金提供を巡るNGO側と資金提供の諸条件が合わないために、潜在資源があるにもかかわらず、NGOへの資金譲渡が疎外されているのです。
NGOと資金提供者間の要求や条件を満たして資金譲渡を可能にするためには、その仲介機能の開発強化が必要です。それにより、非営利セクターへの資金フローがより円滑になり、非営利セクターの財政基盤強化に貢献することも期待されます。
資金仲介機能を有するNGOで、特に途上国で誕生したものを、CSRO(Civil Society Resource Organization)といいます。南米、アジア、アフリカでは、すでにその存在を確認していますが、東南アジアにおいては、いまだその実態が把握できていません。
本事業の目的は、東南アジアにおけるCSROの実態とニーズを把握し、各種ドナー機関、NGO、CSROに、CSROの役割と重要性を知らしめることです。
初年度には、東南アジア5か国(フィリピン、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール)から選ばれた学識経験者とNGOが、共同で調査を行いました。そして、国別報告書(CSROリストとCSROセクター概観)、事例集(タイ、インドネシア)が刊行されました。3年目には、国別ディレクトリ(フィリピン100団体、タイ30団体、インドシア30団体)が刊行されました。
貧困、環境、女性、青少年育成などの分野で活動する小規模なNGOに対する資金提供、事業運営や資金管理方法に関する訓練の実施、NGO支援の政策提言、資金調達のための自国政府や公的機関との交渉など、CSROの活動分野は多岐にわたっています。一方、CSROの機能をもつNGOはまだまれであり、経験や技術交流を他国や他地域に求めていく必要があります。そこで、東南アジアにかかわるドナーとCSRO 60人が集まった地域会議、アフリカ、南米のCSROを招いてのネットワーク会議を開催しました。
今後は、NGOセクターにとって最も有力な資金提供者である公的機関との対話・協力促進を目的とした活動と、CSRO間ネットワーク促進事業を進めていく予定です。

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