NGO人材育成及びネットワーキング―中央ルソン地域における大学とNGOの関係強化

フィリピンの中央ルソン州立大学は、NGOに技術と情報を提供して、その能力向上を助けるとともに、地域におけるNGO相互のネットワークを強化する活動を続けています。この活動の中心である同大学農村開発マネジメント研究所の機能をさらに充実させ、フィリピンにおけるNGOの人材育成に資することが本事業の目的です。
本年度は、これまで行ってきた事業（技術支援、教材開発、情報提供、奨学金など）を拡充し、開発関係者のどんなニーズにも応えられるよう、組織の強化を図りました。
また、実施者を中心に中央ルソン地域の6州立大学と農業学校が連携するネットワーク（Network NODE）の人材育成のため、トレーニング・プログラムを実施。このプログラムは、地域の開発活動を進めているNGOおよび自治体関係者の研修にも適用され、成果を収めました。
この事業の実施者が、大学内の組織にとどまらず、広く農村開発に携わる人々にサービスを提供する機関として成長したことは、大きく評価されます。