中井養三郎は、日本政府に竹島の領土編入を願い出るにあたり(1. 領有権-法と歴史「1904年9月29日 中井養三郎が日本政府に領土編入および貸下げを願い出る」を参照)、その目的を示した説明書を添付した。それによれば、貸下げ願の目的は、「利益ヲ永久ニ保全センガ為メ本島ノ海驢ヲ左ノ如ク保護シ其ノ捕獲ヲ制限シ及ビ別ニ設備ヲ完全ニシテ捕獲品ヲ十分ニ製造セントスルニ外ナラザルナリ」(利益の独占ではなく、利益を永久に保全するため海驢を保護し、捕獲を制限し、設備を完全にして捕獲した海驢の製品を十分に製造することにほかならない)と述べている。(Ref.1)
その中で中井は、身の丈8尺(240cm)以上の雄以外は捕獲しないこと、1期間に原則として500頭以上を捕獲しないこと、捕獲頭数に関する補足事項や、その他にも付図をつけて詳細な説明を行っている。(Ref.1)
Ref.1:「「リヤンコ」島領土編入并貸下願説明書(1904年9月29日)」『竹嶋』(島根県公文書センター所蔵)
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