1954年8月23日

巡視船「おき」が銃撃を受ける(第28次特別取締)

1954年8月23日、海上保安庁の巡視船「おき」が竹島近海を哨戒中(第28次特別取締実施中)、西島北方洞窟の北北西に700メートルほど近づいたところ(8時40分)、突然、洞窟付近から約400発の小銃あるいは自動小銃の銃撃を受け被弾した。(1弾が右舷船橋電池室ベンチレーターを貫通し船橋ポケットスクリーンに当たって海中に落下した。かなりの数の弾丸が船橋見張り員の頭上を通過したことが報告されている。人命に異常はなかった)

おきは直ちに北北西に待避し、8時48分には竹島から銃撃射程外となる3里の距離を保ちつつ周辺調査に当たり、9時40分に調査を完了し帰途についた。この調査の際、東島(女島)の北端に白い三角のやぐらの形をした灯台らしきものを現認した(鉄造・高さ約6m)。他にも、西島南側絶壁下方に、韓国語の文字二文字が記入されていること、東島西岸に材木数十本が岩に立てかけられていることなどが確認された。

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Ref.1:「八管公秘密第188号(1954年8月25日)」(海上保安庁第八管区海上保安本部開示資料)

参考資料: 「第19回国会参議院内閣委員会会議録第4号(1954年9月21日)」p.7


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