1953年7月12日、竹島近くで境海上保安部の巡視船「へくら」が韓国船から数十発銃撃を受けた。「へくら」は、7月12日の朝竹島へ行き、上陸準備をしていたところ、韓国官憲(鬱陵島警察局所属)が来船して領有権の主張をした。「へくら」の海上保安官が日本領土であると反駁し、退去を要請したところ、帰船した。
その後、「へくら」は竹島を一周して境港へ向かおうとしたところ、突然竹島の中腹、「へくら」から700メートルほどの距離から十数発の射撃を受けた。人命に異状はなかったものの、船体に弾痕が2つ残った。その際の調査では、日本側の建立した標柱は撤去されており、韓国人来島者は約40名、そのうち警察官が7名と推定された。また、船舶は漁船3隻、伝馬船1隻で、武器は漁船1隻に自動小銃2つを装備しており、警察官は拳銃を携帯していた。「へくら」は同日17時30分に境港へ帰港した。(Ref.1)
Ref.1:「八管公機密第221号(1953年7月13日)」(海上保安庁第八管区海上保安本部開示資料)
参考資料
「第16回国会参議院本会議議事録第22号(1953年7月15日)」pp.9-10
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