1905年8月19日、島根県知事松永武吉は、随行員3名とともに竹島を視察した。竹島沖の船中で書かれた軍事郵便(隠岐島司東文輔宛て、差出人名は松永武吉・随員)には、「明治三十八年八月十九日 新領土竹島を巡視ス お先二失敬御免 一行ハ 松永知事 佐藤警務長 藤田、大塚 〆四人ナリ」と書かれている。(Ref.1)
補足:山陰新聞の記事によると、知事一行は、竹島で漁猟中の漁民からアシカの幼獣三頭を贈られており、帰松した後、県庁第三部庭内の 溜池へ放流して飼養した。これらのアシカの幼獣は、現在剥製として現存しており、それぞれ大社高校・松江北高校・出雲高校の所蔵となっている。
Ref.1:「軍事郵便はがき」(1905年8月19日付)
参考資料
島根県『島根県所蔵行政文書1』(2011年)pp.97-98(竹島関係資料集第2集)
「県庁内に海豚放養」『山陰新聞』(1905年8月22日)
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