魚釣島の地形


魚釣島は楕円形の島であり、南端部に険しい断崖があり、北端に行くにつれてなだらかな傾斜をし、ケスタ状地形をしている。十数の伏流水も地層の層理面に沿って南から北に流れる。若干の隆起サンゴ礁が発達している地域を除き、海岸は岩礁性、もしくは断崖である。(Ref.1)

東西約3,300m、南北約1,300m。島の南海岸に近く、やや西寄りに最高峰362.0mの峰が断崖の上に聳え、東寄りに第2のピーク(301.7m)が存在する。南海岸は300mを超す急崖が連なっている。(Ref.2)
※標高は当時の調査結果に基づく(現在のデータは尖閣諸島の位置・面積等を参照)

また、日本政府沖縄開発庁は、魚釣島・北小島・南小島において実施した利用開発可能性調査(1979年)において、独自に基準点・水準点および標定点を設置し、5000分の1地形図の作成を目的とした測量を行っている(同時に水深の測量も行っている)。その結果、下図に示す地形図が作成された。(Ref.3)

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出典: 沖縄開発庁『尖閣諸島調査報告書(利用開発可能性調査編)』(1980年)


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Ref.1 :野原朝秀「尖閣列島の地質(予報)」『琉球大学尖閣列島学術調査報告』(1971年)

Ref.2 :沖縄開発庁『尖閣列島調査報告書(学術調査編)』第4章(松本・林)(1980年)

Ref.3 :沖縄開発庁『尖閣列島調査報告書(利用開発可能性調査編)』(1980年)