1967~1968年

台湾人労働者による沈船解体の取締り(南小島)


1967年、南小島において台湾人労働者がパナマ船籍のシルバー・ピーク号(1万トン)の解体作業を実施。1968年7月の高岡大輔氏を団長とする合同調査団が訪問した際に発覚。 パナマのエムブレサ・ナビエラ・リベルタッド社(Empresa Naviera Libertad Co.)との売買契約によりヤンツ(Yung Tzu Steel Manufacturing Co.)が買い受け。ヤンツは台湾のサルベージ会社である興南工程所に依頼し、同社が解体を実施。3名のサルベージ会社従業員を含む45名の台湾人労働者が従事。

テント小屋3棟(2箇所)、浜辺に起重機2機を設置。 興南工程所の責任者は、国府逓信省発行の許可証(1968年3月12日付CHIAO-HANG 5703-0431)、リベルタッド社とヤンツ社の売買契約書(英文:1967年10月24日付)、基隆港務局長発給の解体許可証(1968年3月30日付)および台湾守備隊本部の出国許可証を所持。

アメリカ民政府と琉球政府は南小島で台湾人労働者が沈船解体に従事していた事実を重視し、1968年8月12日から13日にかけ係官を現地に派遣。

(派遣要員)
出入管理係長城間祥文氏
民政府渉外局次長ロナルド・ゲイダック氏(オブザーバー)
他警官2名  (Ref.1)


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Ref.1 :尖閣列島における不法入域台湾人の調査報告(1968年8月15日付入出管第二八九号:八重山出張所長より出入管理庁長宛)
(海洋政策研究財団島嶼資料センターに複写所蔵)


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